調査の対象になったら?

どのように調査の対象に選ばれたの?
労働力調査は、2段階の方法によって調査世帯に選ばれます。
【1段階目】まず、地域・産業のばらつきを考慮した上で、日本全体の縮図となるように地域を選びます。
【2段階目】つぎに、選ばれた地域にある住戸すべてを把握した上で、無作為※に世帯を選びます。
- ※「無作為」とは「誰でも同じ確率で選ばれる可能性がある方法」のことです。

何世帯くらいが選ばれているの?
毎月、約4万世帯(就業状態を調査する15歳以上は約10万人)が調査の対象になります。
令和2年国勢調査結果では15歳以上人口は約1.1億人のため、1人分の回答は約1,100人の代表になります。

なぜ働いていない人も対象なの?
働いている人の状況だけでなく、働いていない人の状況も調査の重要な結果のひとつです。日本の現状を正しく把握するために、調査の対象世帯を日本全国の縮図になるように選んでいますので、高齢者、専業主婦(主夫)、学生などを含め、働いているかどうかに関わらずすべての方にご回答いただく必要があります。

対象になったら何回(何か月)回答するの?
今年(1年目)に2か月、来年(2年目)の同じ月に2か月の計4回ご回答をお願いします。
前月や前年同月からの動向を正しく把握することが重要なため、このような設計としています。

必ず回答しなければいけないの?
労働力調査の対象となった世帯には、統計法第13条に基づく報告義務がありますので、必ずご回答ください。
統計法では、これに違反した場合の罰則(第61条)も定められています。

どうしてこの項目を調査しているの?
基礎調査票

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- ① 氏名及び男女の別
- ② 世帯主との続き柄
- ③ 出生の年月
- ④ 配偶の関係
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基本的な属性を把握するための項目です
- 男女別、年齢階級別の集計結果を作成するために使用します
- 氏名は集計には直接使用しませんが、回答の重複や漏れをなくすために必要な情報です
- 高齢者世帯、母子世帯など就労施策・福祉行政の対象となる世帯を明らかにする統計として活用されます
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15歳未満の人について
- (1)男女の別
- (2)世帯主との続き柄
- (3)出生の年月
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就業状態などを世帯の家族類型別などで把握するための項目です
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- ⑤ 月末1週間(ただし12月は20~26日)に仕事をしたかどうかの別
- ⑥ 月末1週間(ただし12月は20~26日)に仕事をした日数と時間
- ⑦ 当月の1か月間に仕事をした日数
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就業状態などを把握するための項目です
- 「就業者」や「完全失業者」などの就業状態や就業日数・時間を把握します
- 男女別、年齢階級別、雇用形態別、産業別、職業別など他の項目とあわせて様々な観点からの雇用情勢の分析に活用されます

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- ⑧ 勤めか自営かの別及び勤め先における呼称
- ⑨ 雇用契約期間の定めの有無及び1回当たりの雇用契約期間
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従業上の地位、雇用形態、雇用契約期間を把握するための項目です
- 就業者の状況を雇用者、自営業主などの別で把握します
- 雇用者については、正規の職員・従業員、パート、アルバイトなどの雇用形態や雇用契約期間も把握します
- 有期労働契約に係るルールや社会保障制度など各種制度について検討する際の基礎データとして活用されます
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- ⑩ 勤め先・業主などの経営組織・名称及び事業の内容
- ⑪ 本人の仕事の内容
- ⑫ 勤め先・業主などの企業全体の従業者数
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産業、職業などの就業者の属性を把握するための項目です
- 記入内容から産業や職業を特定します
- 産業・職業・企業規模ごとの業況、構造転換の状況の分析に活用されます
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- ⑬ この1年間に仕事を探したり開業の準備をしたことがありますか
- ⑭ 今仕事があればすぐつくことができますか
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失業者などを把握するための項目です
- 未活用労働のうち失業者などを把握します
- 未活用労働指標として、雇用情勢の多角的な分析に利用可能なデータを提供します
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- ⑮ 探している仕事について
- ⑯ 仕事を探し始めた理由
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求職活動の状況を把握するための項目です
- 求職理由などを把握します
- 失業の発生が自発的な離職であるのか、非自発的な離職であるのかなどの分析に活用されます
特定調査票

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- A1 この1週間に仕事をした時間が35時間未満の人はその理由を記入してください
- A2 仕事時間についての希望はありますか
- A3 今の仕事にはいつついたのですか
- A4 どうして今の雇用形態についているのですか
- A5 転職などを希望していますか
- A6 今の仕事の就業時間を増やしたり新しく仕事を追加することができますか
- A7 今の仕事の前に何か仕事をしていましたか
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就業者についての詳細を把握するための項目です
- 短時間就業や非正規雇用の理由、転職希望の有無、追加就業の可能性などを把握します
- 就業促進方策の検討や非正規雇用の分析などに利用可能なデータを提供します
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- B1 この1か月に仕事を探したり開業の準備をするためにどのような方法をとりましたか
- B2 仕事を探したり開業の準備を始めてからの期間はどのくらいになりますか
- B3 探したり開業の準備をしている仕事はどのような仕事ですか
- B4 仕事につけないのはどうしてですか
- B5 今までに仕事をしていたことがありますか
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失業者についての詳細を把握するための項目です
- 求職活動の方法や期間、就職できない理由などを把握します
- 再就職支援策や雇用のミスマッチ解消などの雇用促進方策の検討などに利用可能なデータを提供します

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- C1 収入になる仕事につくことを希望していますか
- C2 仕事をしたいと思っていながら現在仕事を探していないのはどうしてですか
- C3 希望している仕事又は決まっている仕事はどのような仕事ですか
- C4 今仕事があればすぐつくことができますか
- C5 今までに仕事をしていたことがありますか
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非労働力人口についての詳細を把握するための項目です
- 就業希望の有無や求職していない理由、就業の可能性などを把握します
- 雇用促進方策の検討などに利用可能なデータを提供します
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- D1 前にしていた仕事はいつやめたのですか
- D2 前にしていた仕事は勤めていたのですか 自分で事業を経営していたのですか
- D3 前にしていた仕事の事業の内容
- D4 前にしていた仕事の内容
- D5 前にしていた仕事の勤め先・業主などの企業全体の従業者数
- D6 前にしていた仕事をどうしてやめたのですか
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前職がある者について把握する項目です
- 産業間、職業間及び雇用形態間の労働移動の実態を把握します
- 就職促進策、雇用機会創出支援策などの施策に利用可能なデータを提供します
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- E1 教育
- E2 この1年間のすべての仕事からの収入(税込み)はどのくらいですか
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教育の状況と年間収入を把握するための項目です
- 就業状態や雇用形態などと教育、年間収入の関係を把握します
- 雇用形態による違いや年齢による違いを把握します
- 職業能力開発の在り方の検討や社会保険の在り方の検討などの雇用対策に利用可能なデータを提供します
回答した情報は保護されるの?
国・都道府県・調査員などの労働力調査に携わる者には、統計法第41条に基づく守秘義務があり、ご回答いただいた情報は厳重に守られます。
また、ご回答いただいた情報を調査の目的以外の目的で利用することも統計法第40条により禁止されています。

「回答済みの紙調査票」は外部の人の目に触れないよう厳重に管理され、統計を作成した後は溶解処分されます。
「インターネットで回答された回答情報」は、厳重に管理されたサーバに蓄積されますが、調査期間終了後は、速やかに削除されます。多重にファイアウォールが設置されているのはもちろんのこと、不正なアクセスがないかを24時間監視しています。また、回答を送信する端末から政府統計オンライン調査総合窓口までの通信は、すべて暗号化されています。