統計力向上サイト

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論より数字、勘より統計

PEARSON CAFE

ねえ、どうして統計に興味あるの?

仮説を実証するためのデータとは何かってことかな?キミは?

大学で介護学が専攻なんだけどナイチンゲールがきっかけかな?

え!ぼうちゃん白衣の天使なの?

話に割り込んで悪いけど、ナイチンゲールがきっかけってクリミア戦争の兵士の死亡率?

あっ!杏さん

兵士の死亡の原因は戦争での負傷だと思い込んでいたのに原因が別にあるって統計で分かった事に感動したのよね?

え!どうして分かったの?

わたしも感動したから統計的な考えに興味持ったの。

同じね。データで社会を知ることができるのよね。

統計は正確なデータを取ることが肝心ね。そして、データはいろいろなことを提案する時の根拠になるわ。ナイチンゲールナイチンゲールは死亡率にこだわり、証拠となるデータを集めたのよ。

そして、死亡率の原因が何かよく分かるようにカラーグラフまで開発したのよ。

有名な鶏のトサカでしょ。

ナイチンゲールの統計グラフ

ナイチンゲールの肖像画

フローレンス・ナイチンゲール(1820-1910)

クリミアの天使と呼ばれ、看護師として有名なナイチンゲールは、イギリス陸軍の死亡率が高いのは、戦争より、不衛生が原因の病気であるという統計データをグラフを駆使して発表した統計学者でもある。彼女は、陸軍の劣悪な兵士の生活環境を改善することに情熱を注ぎ、効果的な小冊子を配布して、人々の興味や関心を高め、兵士の不衛生な環境の改善に貢献した。

月ごとに半径で死亡率を示していて、半径の差が面積に反映するから差異が際立って見える!棒グラフもめったにない時代なのに感動ものよね!

各世代の一般人と兵士の死亡率の棒グラフ

ナイチンゲールのすごいのは、まず、陸軍兵士の死亡率と一般男性の死亡率の比較を棒グラフで見せるんだよね。

どの世代も兵士の死亡率が高いコトは一目瞭然よね。

それから兵舎における人口密度を示して環境が劣悪だと訴えるのよ。

そう、面積当りの人数ではなく、一人当りの面積を視覚化したのが彼女らしいね。

六角形1つが1人が占有できる面積。真ん中の黒丸が1人の人間。点線は人と人の距離。

その上でロンドンの一般市民と比べたのよ。

兵舎の人口密度3タイプ 一人当たり8.9平方ヤード,一人当たり4.7平方ヤード,一人当たり3.0平方ヤード

ロンドン市民(左)貧民窟(右) 一人当たり17.6平方ヤード,一人当たり160平方ヤード

一番広い兵舎でも貧民窟の半分!

この分かりやすさものの見事よね。

ナイチンゲールは戦略的だったのよ。

統計データを感覚的に訴えるように視覚化したことに気迫を感じるね。

米津さん!さめちゃうぞ!

ごめんなさい。平さんとランチしてたらナイチンゲールがきかけっていうのが聞こえたの。ここにランチ持ってくるわ!

ぼくも興味あるから一緒していい?

平さん、ここどうぞ。

そうそう、見ているみなさんにもご挨拶しましょ!わたしは米津 杏。

倉府 望。ぼうちゃんって呼んでね。

平 均です。おじさんだ。

ぼく、出田 大。ニックネームはビッグデータです。

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