2. 調査の実施

 調査の企画や設計が終わり、調査を実施する用意がととのったら、いよいよ、計画したとおりに調査を行います。
 調査票を配るには、統計調査員が調査対象を訪ねて直接配る「調査員調査」と 調査票を郵便によって調査対象に送る「郵送調査」という二つの方法があります。ここでは、統計局が都道府県(市区町村)を通じて行う調査員調査を例にとって説明します。
 調査を実際に行うのは、統計調査員と呼ばれる方々です。統計調査員は、調査対象を把握確認したうえで、質問とその答えを書くための用紙(調査票)を配ったり、答えを書いてもらった調査票を回収したりします。
 回収した調査票は、都道府県や市(区)町村で記入内容に漏れがないかなど確かめてから、統計局に提出されます。

(1)調査票の配布・回収は、どのように行われているのでしょうか?

① 調査票を配る

 統計調査員が調査対象と直接接する「調査員調査」では、調査対象が誰でどこに居るのかなど、 調査対象の把握や確認をした上で、統計調査員が、一定の時期(期間)に決められたルールで調査票を配り、 調査票の説明や記入依頼を行います。

 

② 調査票の記入

 調査票の記入は、調査を受ける人や会社が、質問に従って正しく記入します。 質問への答えや記入方法が分からない時は、 統計調査員に説明をお願いしたり「調査票の記入のしかた」を参考にして記入していきます。

③ 調査票の回収

 調査票の記入が終わると、統計調査員が調査票を配った調査対象を訪ねて、調査票の回収を行います。 「郵送調査」の場合には、調査票に記入した人が、決められたルールに従って、 調査票を郵便で都道府県や市(区)町村に送ることになります。

(2)調査票の検査・提出は、どのように行われているのでしょうか?

① 調査票の検査

 回収された調査票は、都道府県や市(区)町村の統計担当職員などが、記入内容に漏れがないか、 質問の答えを間違った回答欄に記入していないかなど調査票の検査を行います。 記入漏れや勘ちがいの記入があった場合は、調査票を記入した人や会社に連絡して、確認して訂正したりします。 また、調査票以外の調査書類についても点検を行います。

② 調査票の提出

 調査票の検査が終わると、調査票とそれ以外の調査書類を整理整とんして、総務省統計局に提出します。 国勢調査のような大きな統計調査の場合は調査票が何千万枚にもなるので、 段ボール箱に詰めて大型トラックで慎重に運ばれます。