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家計調査平成13年平均結果の概況(詳細編)III-4
4.品目別支出金額の増減と景気変動
消費支出を構成する約500品目について,季節調整済み実質金額が前月に比べ増加した品目数の割合から減少した品目数の割合を差し引いた一種のDIを算出し,さらにこれを累積した累積DI(以下「増減品目数の累積DI」という。)を求め,増加・減少する品目数と景気変動の対比を行った。
(1)消費支出全体の「増減品目数の累積DI」は消費支出の推移と類似
消費支出を構成する全品目から算出した「増減品目数の累積DI」を消費支出の季節調整済み実質金額指数と比較すると,1世帯当たり支出金額,1人当たり支出金額いずれの場合も両系列の推移は類似している(図45)。
(2)被服及び履物や耐久財の「増減品目数の累積DI」は景気変動との関係が比較的明瞭
消費支出のうち特定の費目に分類される品目に限定して「増減品目数の累積DI」を算出してみると,被服及び履物や耐久財では,景気変動との関係が比較的明瞭になっている。
最近の推移をみると,両費目とも,平成11,12年の景気拡大局面で「増減品目数の累積DI」は上昇傾向を示した後,13年は低下傾向を示している(図46)。