統計の役割とは? 船長室
こんにちは!
宇宙統計ステーションNARUHODO(なるほど)のドッグ船長です。
わたしからは、統計が私たちの生活にどのように役立っているのか、
統計はこれからはどんな可能性があるのかについてお話しします。
ドッグ船長との会話
ドッグ船長 みなさんは、統計って何の役に立っていると思いますか?
男の子と女の子 クラスの平均点とか、野球の打率とか、テレビの視聴率(しちょうりつ)とかは、私たちの生活にも、いろいろ役に立つだろうと思いましたが…
ドッグ船長 ふだんみなさんが見かける身近な統計以外にも、例えば国や都道府県などでは、人口や物価などの統計を作っています。では、そういう統計はどのように役に立つと思いますか?
男の子と女の子 うーん、国や都道府県の統計は、一体何に役立つんだろう…?役所で使うのかな?
統計の役割1「鏡」
国や都道府県の統計は、私たちの生活や社会の全体像を映し出す鏡のようなもの、と言われます。それは、鏡はありのままの姿を映すからです。
国や都道府県、市町村は、国やその地域全体のことをいつも考えて仕事をしなくてはいけないから、日本全体、その地域全体を見わたしていろいろな見方でその姿、つまり状態を理解しておく必要があります。
例えば、「人口が多い」と言われてもその多さは人それぞれによって感じ方がちがいます。でも、「人口が10万人」と具体的な数字で示されると、だれもが同じ事実を理解できます。言葉や感覚ではなく「数」で表すことで客観的にありのままの様子がつかめるということが大切なんです。これが統計の力です。
女の子 言葉や感覚ではなく「数」で表すことでだれにとっても客観的な、ありのままの様子がわかるのね。
統計の役割2「羅針盤(らしんばん)」
統計は今、そのときを映すだけでなく、これまでにたどってきた道をふり返ることができるので、これからどうなっていくのか、どちらに進めばいいのか教えてくれます。過去のデータを分析(ぶんせき)することで、これからどう進むべきかの指針を示す「羅針盤」とも言われます。
羅針盤とは、昔から船などで使う方位磁石(コンパス)のこと。船が進む方向を決めるのに使うもので、今でいうならスマホやカーナビに使われるGPSのような役割を果たします。
私もこの宇宙ステーションの船長ですが、勘(かん)にたよって進路を決めてしまうことは大変危険なんです。国や自治体も、やみくもに政策を立てるのでなく、過去の統計を道しるべにしているのです。
だから、歴史をふり返ると、東洋でも西洋でも昔から国を治めたり、人々を指導する立場の人たちはみんな統計を必要としたのです。「国家のあるところ統計あり」と言った統計学者もいるんですよ。
男の子 過去のデータはどんどん増えていくし、過去の分析はますます重要になりますね!
統計の役割3「内視鏡」
数学や技術が発達した現代では、統計も進化しています。統計には「内視鏡」に例えられる新しい役割もあります。
大人になると、健康診断(しんだん)で、食道や胃の中に悪いところがないか、胃カメラという小さいカメラを飲んで内臓を調べることがありますが、それが内視鏡です。外側からみても分からないことを、中にはいって深いところまでくわしく調べることができる道具です。
現代では「統計」に、発達した技術や数学の理論を使って、様々に分析することで「今まで目に見えていなかった仕組み」を解明することができるようになったのです。統計と新しい技術を組み合わせることで、身近なところでも、社会でも、地球や宇宙でも、様々な新しいなぞが解明されたり、発見が期待されています。
男の子と女の子
例えば、統計を使うことで、
地球温暖化と異常気象などの他の環境問題との関係がはっきりと分かるようになったんですよね!学校で習いました。
ドッグ船長
いずれみなさんには、ここ、宇宙統計ステーションNARUHODOで学んだ統計を使いこなして、社会の課題や宇宙のなぞを自由に解き明かせるようになるでしょう。
期待していますよ!
男の子と女の子
鏡、羅針盤、内視鏡。
統計の3つの役割についてわかりました。
ドッグ船長ありがとうございます。