パレート図

特徴

 あるものを構成する項目ごとの値、あるいは階級ごとの度数を大きい順に並べたものと、その累積の構成比を表す折れ線グラフを組み合わせたグラフです。構成比の集中度合いをみるのに適したグラフで、製造管理や商品の購入層を分析する際などに使用されることがあります。

パレート図の作り方

①値(金額)が多い項目順に並び変え、累積値及び累積の構成比を算出します。作成されたグラフが原点を通るよう、累積構成比の先頭に「0」の値を入れておくとよいでしょう。
②エクセルの表から各項目の値と累積構成比を選択し、画面上部にある「挿入」タブから「複合グラフの挿入」にある「集合縦棒-第2軸の折れ線」を選択します。

③ 第一軸の最大値を累積和に、第二軸の最大値を100(%)とすると第一軸の度数と第二軸の割合の高さが合致するので見栄えの良いグラフになるでしょう。
④ 棒グラフを右クリックし、「データ系列の書式設定」の「要素の間隔」を「0%」にします。

⑤ 折れ線グラフが原点から開始するように調整します。
 ア.折れ線グラフを選択し、「デザイン」-「グラフ要素を追加」-「第2横軸」を選択

 イ. 追加された第2横軸を選択し、右クリックから「軸の書式設定」を表示します。
軸のオプションを選択し、「軸位置」を「目盛」にします。

 ウ. 引き続き、「軸の書式設定」の下方にある「目盛」の「目盛の種類」を「なし」にして、「ラベル」の「ラベルの位置」も「なし」に変更すると、追加した第2軸のラベルを消すことができます。

 エ. 棒グラフのどこかをクリックし、棒グラフに関係している表の部分を選択状態にします。ここから空白部分をはずします。
→選択範囲の四隅の「■」をドラッグし、選択範囲から空白のセルを除外

 オ. グラフが左にずれて、原点から開始するようになります。

⑥タイトルや単位を記載し、グラフを整えて完成です。

図 なるほどスーパーの1日の販売金額

なるほどスーパーの1日の販売金額

※仮想のデータを使用しています。

ABC分析

全体に占める度数の割合が大きい項目をA、中程度の項目をB、少ない項目はCと分類して、全体に占める割合の大きさごとに分析を行っていく分析手法をABC分析といいます。この分析は企業戦略における商品開発や商品購入層の分布分析、製品の不良品発生率の管理などにも活用されています。