帯グラフ

特徴

 帯グラフは、円グラフと同様に各項目の構成比を表すのに用いられます。帯全体を100%として、項目の構成比を、帯を分割する長方形の面積で表します。また、帯グラフを並べることで、項目の構成比の変化を捉えることができます。このときは、項目変化を捉えやすいように、項目の順序は入れ替えずに並べます。

たとえば・・・

 「最近、農業をする人の割合が減ってきた」との話を聞くのではないでしょうか。第1次産業は農業や漁業など、第2次産業は建設業、製造業など、第3次産業は電気・ガス・熱供給・水道業や宿泊・飲食サービス業などが入りますが、国勢調査の結果で、第1次産業・第2次産業・第3次産業別の就業者数の割合の変化をみてみましょう。

 ここでは、仕事をしている人の数ではなく割合を知りたいので、棒の長さをそろえ、それぞれでの構成比をみてみました。1920年では第1次産業で働いている人が全体の半分以上であったのに対し、この割合は低下を続け、現在では4%程度であることがわかります。

気をつけることは?

 データは原則として、構成比の大きい項目から順に帯の左端(横向きの場合)または下端(縦向きの場合)から並べます。構成比の小さい項目は、複数をまとめて「その他」として表示します。このとき「その他」は割合が大きくても必ず最後に表示します。
 時系列でみる場合は、棒の長さは全て同じにします。また、項目を並べる順番を途中で変えると、割合の変化がグラフを見てわからなくなってしまうので、一つのグラフの中では順番は変えないでおきます。
(上の例では、途中から第3次産業の就業者数が一番多くなっていますが、多い順に並べることはせずに、すべての年次にわたって第1次産業・第2次産業・第3次産業、の順に並べています)

帯グラフの作り方

 社会生活基本調査の結果を使用して、グラフの作り方を確認しましょう。
①必要な項目名、データを選択し「挿入」タブから横棒グラフを選択し、「100%積み上げ横棒」を選択します。

②行と列が逆に表示された場合は、データエリアを右クリックし「データの選択」から「行/列の切り替え」を選択します。
③年の並びが逆になってしまった場合は、「縦(項目)軸」を選択してから右クリックし、「軸の書式設定」ダイアログボックスの中の「軸を反転する」をチェックします。

④レイアウト、デザインの変更を行い、出典を記載して完成です。

 社会生活基本調査では1日行動を20種類に分類し調査しています。この20種類の行動は、大きく3区分にまとめられ、睡眠、食事など生理的に必要な活動を「1次活動」、仕事、家事など社会生活を営む上で義務的な性格の強い活動を「2次活動」、これら以外の活動で各人の自由時間における活動を「3次活動」と呼んでいます。
グラフをみると、徐々に2次活動が増えていき、一般に「余暇活動」と呼ばれる「3次活動」が減っているのがわかります。