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SNSを活用した効果的な広報の実施

茨城県 政策企画部 統計課

茨城県 特別賞 広報PR 公的統計データ 民間データ

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概要

 統計への関心を高めるため、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)を活用した統計データの発信や、「いばらき統計サポーター」と連携したPR、「SNS統計小説」の連載など、積極的な情報発信を展開しています。

導入費・運用費

導入費 −
運用費 −

受賞

  • 「 第1回 地方公共団体における統計利活用表彰 特別賞」(2016)

取組の流れ

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    統計に関する関心が低く、調査が困難だった

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    特に若者への統計への関心を高めるべくSNSを活用することにした

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    新しいアイデアを期待して若手を中心としたプロジェクトチームを結成

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    SNS統計小説など、今までにない発信方法をトライアンドエラーで実証した

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    SNSのフォロワー数が爆発的に増加

ヒアリング・ここが知りたい!

取組のきっかけを教えてください。

統計に関して関心が低く、調査が難しかった

 一般に統計は関心が低く、その重要性が周知されているとはいえない状況にありました。また、「統計調査」に対してもなじみが薄く、調査困難な事例も増えつつありました。そこで、統計への関心を高めることが必要だと感じ、今後長きにわたって調査対象となる若者をターゲットの中心に据えるべく、SNSを活用した発信に取り組むことにしました。

どのような計画を立てましたか?

SNSを活用して統計の「堅苦しさ」をなくした情報発信

茨城県政策企画部統計課のみなさん
茨城県政策企画部統計課のみなさん

 プラットフォームをSNSとして、また発信の対象を若者としたことで、統計そのものの「堅苦しい印象」をなるべく廃した発信方法が必要不可欠だと考えました。そこで発信する側のプロジェクトチームも、柔軟な発想を持った主に20代の課内若手職員を主体として結成。これまでの概念にとらわれない新しく自由な発想で、「堅苦しくない」若者にもとっつきやすい発信方法を画策していくことにしました。

主にどのようなアイデアを実行しましたか?

著名人と連携して発信、全国初の「SNS統計小説」も

 県内在住の著名人と連携して、統計や茨城の魅力をPRする「いばらき統計サポーター制度」を立ち上げました。彼らの発信力によってSNS上から興味を持ってもらい、イベントや統計出前授業では、その表現力を生かして統計の面白さを伝えてもらいました。「SNS統計小説」は投稿型小説サイト「小説家になろう」において連載した、主人公が統計調査を実施しながら成長していく冒険型ファンタジー小説。若者になじみやすいファンタジー小説で、統計について楽しく理解を深めてもらえたと思います。

他にどのような発信をしましたか?

イラストや写真を付けて「わかりやすく」。クイズやテレビ番組とも連動

 SNS上では、茨城県が全国で上位に位置する統計データにイラストや写真を付けて投稿したり、ランキング化したりと、誰にでも理解できるよう噛み砕いた投稿を心がけました。また、統計クイズや県内イベントの入場者数のほか、調査員へのインタビュー、テレビ番組と連動したテーマなど、若者が興味を引きそうな内容を積極的に投稿しました。

うまくいった点は?

小説は書籍化、続編も公開

書籍化されたSNS統計小説「異世界統計数唄」
書籍化されたSNS統計小説「異世界統計数唄」

 茨城県が推進する事業のひとつ「いばらきクリエイターズハウス」には県在住のクリエイターが多数所属しており、ジャンルはイラスト、動画、漫画、小説と多岐にわたります。その存在が「統計をテーマとした冒険型ファンタジー小説」というアイデアを生み、この全国初の試みにつながりました。作品としてのクオリティが高いがゆえに一作目は書籍化、さらに続編も公開しています。

どのくらいの効果を得られましたか?

SNSのフォロワー数は爆発的に増

 「SNS統計小説」は全国初の試みとして各種メディアに取り上げられたこともあり、約4万6000件(平成31年2月末時点)の閲覧数を獲得しました。また、FacebookとTwitterを合算した数値としては、取組を開始した平成28年度の総閲覧件数約146万から、平成29年度には327万と2.2倍増でした。これに伴い、Twitterのフォロワー数は3300超(平成31年2月末時点)、Facebookページのいいね数(Twitterのフォロワー数と同意)は約1800まで伸ばしました。

今後の展望をお聞かせください。

SNSを土台にさらなる仕掛けを継続

 SNSを活用し、今まで他自治体が行っていなかった手法によるPR活動を展開したことで、数値的に一定の効果が認められました。結果として、ターゲットである若年層の統計に関する興味関心が高められたと考えています。こうした新しい試みとして、平成29・30年と「いばらき統計川柳大会」を企画し、それぞれ1735点、2631点もの応募が寄せられました。今後もSNSを活用して新たな発信をしていきたいと考えています。

参考サイト

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