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平成14年全国物価統計調査 結果の概要〔特売価格編〕
3 通常価格と特売価格の分布状況
- 牛乳は、各業態において通常価格と特売価格の価格分布が狭く、両価格の価格差も小さい。
- 砂糖は、小規模一般小売店で特売価格の平均価格が高く、分布の幅は広い。
- ティシュペーパーは、小規模スーパーと小規模一般小売店で特売価格が高く、それ以外の業態は同じ価格まで安い特売価格が存在する。
○ 図3-1、図3-2及び図3-3は、価格分布が、通常価格と特売価格でどのように違うのかを、特売実施率の高い品目として、食料品では「牛乳」及び「砂糖」、日用雑貨では「ティシュペーパー」について、それぞれ25%点、75%点及び平均価格によって業態別にみたものである。
(1) 「牛乳」は、各業態において通常価格及び特売価格とも平均価格の前後に狭く分布しており(四分位範囲が10円から30円程度)、通常価格と特売価格の平均価格の差も30円程度と小さくなっている。
(2) 「砂糖」は、業態間の平均価格の差が通常価格では小さいが、特売価格では「大規模スーパー」及び「小規模スーパー」で平均価格が安く、「小規模一般小売店」ではこれらと比べて高く、差が大きくなっている。「小規模一般小売店」の特売価格の分布の幅は広くなっており、25%点の価格は「大規模スーパー」及び「小規模スーパー」の平均価格とほぼ同じ価格となっている。
(3) 「ティシュペーパー」は、「小規模スーパー」及び「小規模一般小売店」で通常価格、特売価格とも平均価格が高い傾向にある。その他の業態では、特売価格の平均価格は240円から260円程度となっているが、25%点は207円と等しくなっており、この価格までは特売価格が存在していることが分かる。