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平成14年全国物価統計調査 結果の概要〔大規模店舗編〕
6 都道府県別にみる価格
- 発泡酒のまとめ売りのように価格戦略の対象となる商品は、店舗数の多い都道府県で価格が低下する。
- ウイスキー、焼ちゅう及び清酒については、消費量の多い都道府県で安い傾向がある。
(1) 「缶ビール」及び「発泡酒」の1缶売りと24缶のまとめ売りの価格について、都道府県別に「平均価格」と「人口10万人当たり店舗数」(*1)との相関関係をみると、店舗数の多い都道府県ほどまとめ売りの価格が低下する傾向が両品目ともみられ、「発泡酒」の方が相関が強い。これは、「発泡酒」のまとめ売りが価格戦略の対象となっており、競争の激しい地域で価格が低下するためと思われる。なお、両品目とも1缶売りでは店舗数との相関はみられない。
(*1・・・「平成14年全国物価統計調査 集計店舗数」の「平成12年国勢調査(総務省)人口(平成14年 全国物価統計調査 調査市町村分)に対する比率)
(2) 「ウイスキー(指定商標A)」、「焼ちゅう(指定商標)」及び「清酒(指定商標)」で、「平均価格」と「消費量」(*2)との相関関係を都道府県別にみると、いずれの品目でも消費量の多い地方で安い傾向がある。なお、「缶ビール」や「発泡酒」では、これらの相関はみられない。
(*2・・・家計調査[平成14年計](総務省) 都道府県庁所在市別1世帯当たり購入数量(全世帯(二人以上の世帯・農林漁家世帯を含む)))
最も相関の強い「ウイスキー(指定商標A)」について、都道府県別の「平均価格」と「消費量」をみると、図6-3及び図6-4のとおりである。