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平成14年全国物価統計調査 結果の概要〔大規模店舗編〕
5 品目別価格の散らばり度合
- 衣料品は価格の散らばり度合が大きく、電化製品のうち家庭用AV機器やパソコンは価格の散らばり度合が小さい。
(1) 平均価格で標準化した四分位範囲(<参考> 参照)によって、価格の散らばり度合をみると、衣料品は価格の散らばり度合が大きく、電化製品のうち家庭用AV機器やパソコンは散らばり度合が小さい。また、食料品の価格の散らばり度合は、品目によって様々である。 参考>
(2) 調査の対象とした全322品目について、都道府県ごとに価格の散らばり度合をみると、27品目で沖縄県の散らばり度合が最大となっており、この品目数は全都道府県で最も多い。また、鳥取県が17品目、山形県が12品目などとなっている。
一方、46品目で福井県及び沖縄県が最小となっており、37品目で和歌山県が最小となっている(全国の散らばり度合が0の品目は除く。)。
〈参考〉
価格の違いをみる際には、単に平均値だけでなく、調査された価格の分布状況、すなわち散らばり度合も重要な情報となる。これをみる指標の一つとして、四分位範囲がある。
四分位とは、調査されたそれぞれの価格を低い方から高い方に順に並べ、全体を同じ価格数になるように4つのグループに分けた場合の3つの境界に当たる価格値で、低い方から25%点(第1四分位)、50%点(第2四分位又は中位数)、75%点(第3四分位)と呼び、この75%点と25%点の差を四分位範囲という。
さらに、品目間における散らばり度合の比較を容易にするため、四分位範囲を平均価格で除し、標準化している。