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家計調査平成13年平均結果の概況(詳細編)II-4
4.高齢無職世帯
(1)実収入は実質3.3%の減少
高齢無職世帯(世帯主が60歳以上の無職世帯)の実収入は,1世帯当たり1か月平均236,288円で,前年に比べ実質3.3%の減少となった。また,可処分所得は209,647円で実質4.1%の減少となった。
実収入の内訳をみると,社会保障給付は199,305円で,実質4.2%の減少となった。
なお,実収入に占める社会保障給付の割合は84.3%となり,前年に比べ0.9ポイント低下した(図21,表15)。
(2)消費支出は2年連続の実質減少
消費支出は252,493円,実質0.7%の減少で,2年連続の実質減少となった。
消費支出の内訳をみると,設備修繕・維持などの住居が大幅な実質減少となったほか,食料,被服及び履物も実質減少となった。
一方,保健医療,家具・家事用品などが大幅な実質増加となったほか,教養娯楽,光熱・水道,交通・通信も実質増加となった。また,「その他の消費支出」のうち諸雑費,交際費も実質増加となった。
消費支出の費目別構成比をみると,保健医療,光熱・水道,教養娯楽,家具・家事用品などの割合が拡大し,住居,食料,被服及び履物の割合が縮小した。また,消費支出に占める食料の割合(エンゲル係数)をみると,肉類などの割合が縮小したことから,24.5%と前年に比べ0.5ポイント低下した(図21,表15)。
(3)平均消費性向は4年連続の上昇
平均消費性向は120.4%と,前年(116.2%)の水準を4.2ポイント上回り,4年連続して上昇した。
また,消費支出に対する可処分所得の不足分(42,846円)は,前年(35,768円)に比べ拡大した。可処分所得の不足分は,個人・企業年金保険の受け取り(14,588円)を始め,金融資産の取り崩しなどで賄われている(図22,表15)。
<参考>
「高齢者の世帯(世帯主が60歳以上)」の世帯属性別分布
参考>
全世帯に占める割合(%) | 高齢者の世帯に占める割合(%) | |
高齢者の世帯 | 36.5 | 100.0 |
勤労者世帯 | 6.9 | 18.9 |
無職世帯 | 21.0 | 57.4 |
高齢夫婦無職世帯 (夫65歳以上,妻60歳以上) |
11.0 | 30.1 |
上記以外の世帯 | 8.6 | 23.7 |
表15 高齢無職世帯の家計収支(全国)(エクセル:39KB)