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統計研究彙報 第72号 No.4
概要
タイトル
CPIと東大指数の乖離の分析について
著者
丸山 歩、嶋北 俊一、落合 牧子、上田 聖
刊行年月
2015年3月
要旨
近年、POS(Point of Sales)情報などのいわゆるスキャナデータを用いて価格指数を作成する試みが行われている。カバレッジ(ウエイトベース)は、総務省が作成する消費者物価指数(CPI)の17%であるが、東京大学でも東大日次物価指数プロジェクト(東大指数)として、食料品・日用品を中心とした価格指数の作成が日次で行われている。
本稿では、東大指数(213品目)に合せてCPIを全体の17%の部分に限って、CPIと東大指数の相違を分析した。その結果、直近で最も差の大きい2014年8月の乖離1.52%ポイントのうち、(1) CPI側で容量調整を行った11品目から、0.49%ポイントの乖離が生じており、(2) CPI側でJANコードが振られていないものが多いと推察される3品目で0.50%ポイントの乖離が生じていることが分かった。
キーワード: 消費者物価指数(CPI)、東大日次物価指数プロジェクト、POS、品質調整、インストアコード
全文
【問合せ先】
- 総務省統計研究研修所研究開発課