第75回 日本統計年鑑
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2 Population and Households 33から構成されており、国立社会保障・人口問題研究所が公表している。資料集には、出生・死産、死亡・寿命、結婚・離婚・配偶関係別人口等が掲載されており、本章では、人口動態統計を基に作成された日本人女性の年齢階級別出生数及び出生率を掲載している。 人口問題研究 人口問題研究は、人口問題に関する学術論文を掲載するとともに、一般への専門知識の普及をも考慮した編集が行われた刊行物で、国立社会保障・人口問題研究所が公表している。本章では、標準化人口動態率及び女性の人口再生産率を掲載している。 生命表(基幹統計) 生命表は、一定期間(生命表の作成基礎期間)における死亡状況(年齢別死亡率)が今後変化しないと仮定したときに、各年齢の者が1年以内に死亡する確率や、平均してあと何年生きられるかという期待値などを、死亡率や平均余命などの指標(生命関数)によって表したもので、特に、0歳の平均余命である「平均寿命」は、死亡状況を集約したものとなっている。保健福祉水準を総合的に示す指標として広く活用されており、厚生労働省が公表している。生命表には、全国単位の「完全生命表」(基幹統計)、「簡易生命表」(基幹統計)、都道府県・指定都市単位の「都道府県別生命表」及び市区町村単位の「市区町村別生命表」があり、本章では、「完全生命表」「簡易生命表」を用いた統計表を掲載している。 完全生命表 国勢調査による日本人人口(確定数)、人口動態統計(確定数)を基に、精緻なデータ及び計算方法により5年ごとに作成している。なお、完全生命表は第1回生命表(明治24~31年)から第23回生命表(令和2年)まで作成されている。 簡易生命表 推計人口による日本人人口、人口動態統計(概数)を基に、死亡率を除いて完全生命表とほぼ同様の方法により毎年作成している。 住民基本台帳人口移動報告 住民基本台帳人口移動報告は、総務省統計局が、市区町村に届出のあった転入者及び住民票に記載された転入者の住所、性別等の月別データにより、人口の移動状況の取りまとめを行っている。同一市区町村内で住所の変更をした者、従前の住所が不詳の者は含まれていない。なお、住民基本台帳法の改正により、外国人の本人確認情報が住民基本台帳ネットワークシステムに登録されたが、本章では、日本人移動者の結果を掲載している。 出入国管理統計 出入国管理統計は、所掌事務の処理の状況等を明らかにし、施策の基本資料とすることを目的として、法務省出入国在留管理庁が公表している。地方入国管理局、同支局及び同出張所からの報告に基づき、出入国管理に関する月間及び年間の統計を取りまとめており、本章では、国籍別出入国者数を掲載している。 本章の用語については、用語の解説を参照

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