第24章 保健衛生 本章は、保健、衛生、傷病及び医療施設で構成されている。 保健には、国民の栄養摂取量、体格・体力等に関する統計を掲載している。 衛生には、生活衛生関係施設及び保健事業に関する統計を掲載している。 傷病には、国民のり病、受療及び死因に関する統計を掲載している。 医療施設には、医療及び医薬施設並びにその従事者に関する統計を掲載している。 国民健康・栄養調査 国民健康・栄養調査は、国民の身体の状況、栄養素等摂取量及び生活習慣の状況を明らかにし、国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基礎資料を得ることを目的として、毎年、厚生労働省が実施している。この調査は、調査年の国民生活基礎調査の単位区から層化無作為抽出した単位区内の世帯及びその世帯員(調査年11月1日現在で1歳以上)を対象とし、11月に実施されている。調査の構成は、身体状況調査、栄養摂取状況調査、生活習慣調査となっており、本章では栄養摂取状況調査の結果を掲載している。 栄養摂取状況調査 栄養摂取状況調査の調査日は、日曜日、祝祭日、冠婚葬祭等を避け、なるべく普通の摂取状態にある日に実施している。「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」等により栄養素等摂取量を算出している。 学校保健統計調査(基幹統計調査) 学校保健統計調査は、学校における幼児、児童及び生徒の発育及び健康の状態を明らかにするため、学校における健康診断の結果に基づいて毎年、文部科学省が実施している。この調査は、幼稚園、小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校及び幼保連携型認定こども園に在籍する満5歳から17歳(4月1日現在)までの幼児、児童及び生徒を対象とした標本調査で、毎年4~6月(新型コロナウイルス感染症の影響により令和2年以降は4月~年度末)に行われている。 体力・運動能力調査 体力・運動能力調査は、国民の体力・運動能力の現状を明らかにするとともに、体育・スポーツの指導と行政上の基礎資料を得るため、昭和39年から平成26年までは文部科学省が実施し、27年からはスポーツ庁が毎年実施している。この調査は、公立の小・中・高等学校の男女児童・生徒、国立工業高等専門学校第4、5学年の男子学生、公(私)立短期大学女子学生、国立大学第1、2学年の男女学生、20~64歳の男女及び65~79歳の男女を対象とした標本調査で、小・中・高等学校は毎年5~7月、それ以外は5~10月に行われている。 衛生行政報告例 衛生行政報告例は、各都道府県、指定都市及び中核市における衛生行政の実態を把握し、衛生行政運営の基礎資料を得ることを目的として、厚生労働省が実施している。報告例は、都道府県、指定都市及び中核市から報告される年度報により、毎年「衛生行政報告例」として取りまとめられているが、就業医療関係者(あん摩マッサージ指圧・はり・きゅう・柔道整復師、歯科衛生士、歯科技工士、保健師、助産師、看護師及び准看護師)は隔年報で報告されている。 地域保健・健康増進事業報告 地域保健・健康増進事業報告は、地域住民の健康の保持及び増進を目的とした地域の特性に応じた保健施策の展開等を実施主体である保健所及び市区町村ごとに把握し、国及び地方公共団体の地域保健施策の効率的・効果的な推進のための基礎資料を得ることを目的として、毎年、厚生労働省が実施している。報告は、全国の保健所及び市区町村を対象として行われ、集計結果は地域保健編及び健康増進編により構成されている。 602 24 保健衛生
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