第75回 日本統計年鑑
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226 8 農林水産業作況調査 作況調査は、作柄概況調査(水稲)、予想収穫量調査(水稲)及び収穫量調査(水陸稲、麦類、大豆、そば、なたね、かんしょ、飼料作物、甘味資源作物、茶、果樹、野菜、花き)から構成されており、本章では収穫量調査について掲載している。 収穫量調査 収穫量調査は、収穫期現在で、全国を対象に以下の調査ごとに実施されている。ただし水稲以外については、多くの作物について、3年又は6年ごとに全国調査を行い、それ以外の年は主産県調査を行っている。 作況調査(水陸稲、麦類、大豆、そば、かんしょ、飼料作物、工芸農作物) 作況調査(水陸稲、麦類、大豆、そば、かんしょ、飼料作物、工芸農作物)は、作物の生産に関する実態を明らかにすることにより、食料・農業・農村基本計画における生産努力目標の策定及び達成状況の検証、経営所得安定対策の交付金算定、作物の生産振興に資する各種事業の推進、農業保険法に基づく農業共済事業の適切な運営等のための農政の基礎資料を整備することを目的としている。この調査は、水稲、麦稲(小麦、大豆等)、陸稲、かんしょ、飼料作物(牧草、とうもろこし等)、茶、てんさい、さとうきびを対象に行われている。 作況調査(果樹) 作況調査(果樹)は、作物統計調査の収穫量調査として実施したものであり、果樹の生産に関する実態を明らかにし、食料・農業・農村基本計画における果実の生産努力目標の策定及びその達成状況の検証、農業保険法に基づく果樹共済事業の適切な運営等のための資料を整備することを目的としている。この調査は、みかん、りんご、日本なし、もも、うめ、ぶどう等を対象に行われている。 作況調査(野菜) 作況調査(野菜)は、作物統計調査の作付面積調査及び収穫量調査の野菜調査として実施したものであり、野菜の生産に関する実態を明らかにし、食料・農業・農村基本計画における品目ごとの生産量や作付面積等の重要業績評価指標の設定及び検証、野菜の生産振興に資する各種事業の推進、農業保険法に基づく畑作物共済事業の共済金額の算定のための資料を整備することを目的としている。この調査は、指定野菜14品目(だいこん、にんじん、はくさい、キャベツ、きゅうり、なす等)及び指定野菜に準ずる野菜27品目(ごぼう、かぼちゃ、いちご、メロン等)を対象に行われている。 作況調査(花き) 作況調査(花き)は、作物統計調査の作付面積調査及び作況調査の花き調査として実施したものであり、花きの作付(収穫)面積及び出荷量の現状とその動向を明らかにし、花きの振興に関する法律に基づき策定された「花き産業及び花きの文化の振興に関する基本方針」において推進される各種対策のための資料を整備することを目的としている。この調査は、直近の2年間連続して花き計の生産額に占める割合が1%以上の品目並びに切り花類計(きく、カーネーション、ばら等)、球根類計、鉢もの類計(シクラメン、洋ラン類、観葉植物等)及び花壇用苗もの類計(パンジー等)を対象に行われている。 畜産統計調査 畜産統計調査は、主要家畜(豚調査、採卵鶏調査及びブロイラー調査)の規模別・経営タイプ別飼養戸数、飼養頭羽数等を把握し、我が国の畜産生産の現況を明らかにするとともに、畜産行政推進のための基礎資料を整備することを目的として、農林水産省が毎年実施している。この調査は、2月1日現在で行われており、調査の対象は、豚飼養者、採卵鶏飼養者(成鶏めすの飼養羽数が1,000羽以上の者(ひなのみ及び種鶏のみで、それぞれ1,000羽以上飼養する者を含む。))及びブロイラー飼養者(ブロイラー年間出荷羽数3,000羽以上の者)とし、飼養者を特殊階層(非営利)と一般階層(営利)に区分し、特殊階層については全数調査、一般階層については原則標本調査により調査されている。 なお、農林業センサス実施年は、調査を休止している。

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