第75回 日本統計年鑑
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第8章 農林水産業 本章は、農業、林業、水産業及び食料需給で構成されている。 農業には、農業経営体、従事者、耕地、農作物、畜産等に関する統計を掲載している。 林業には、林業経営体、従事者、森林、林産物等に関する統計を掲載している。 水産業には、漁業経営体、就業者、漁船、水産物等に関する統計を掲載している。 なお、地目別面積は「第1章 国土・気象」、農業物価指数は「第20章 物価・地価」を参照のこと。 農業 農林業センサス(基幹統計調査) 農林業センサスは、農林業の生産構造及び就業構造等の実態や農山村地域の現状を把握することによって、農林業に関する諸統計調査に必要な基礎資料を整備するとともに、国際連合食糧農業機関(FAO)の提唱する世界農林業センサスの趣旨に従い、各国農林業との比較において我が国農林業の実態を明らかにすることを目的として、昭和25年に始まり、5年ごとに、農林水産省が実施している。この調査は、農林業経営体調査及び農山村地域調査(市区町村調査及び農業集落調査)で構成されており、2月1日現在で実施している。 農林業経営体調査 農林業経営体調査は、農林産物の生産を行うか又は委託を受けて農林業作業を行い、生産又は作業に係る面積・頭羽数が一定規模以上の「農林業生産活動を行う者」を対象に実施している。 農山村地域調査 農山村地域調査は、全国の市区町村や農業集落(全域が市街化区域に含まれる農業集落を除く。)を対象に実施している。 農業構造動態調査 農業構造動態調査は、5年ごとに実施する農林業センサス実施年以外の年の農業構造の実態及びその変化を明らかにするため、農業生産構造、就業構造等に関する基本的事項を把握し、農政の企画・立案、推進等に必要な資料を整備することを目的として、農林水産省が実施している。この調査は、直近の農林業センサスにより把握した農業経営体(個人経営体、団体経営体)及び直近の農林業センサス以降に把握した新設団体経営体を対象として、2月1日現在で行われている。 作物統計調査(基幹統計調査) 作物統計調査は、耕地及び作物の生産に関する実態を明らかにするため、農林水産省が毎年実施している。この調査は、面積調査及び作況調査で構成されている。 面積調査 面積調査は、農業の生産基盤である耕地と農作物の作付けの実態を明らかにし、生産対策、構造対策、土地資源の有効活用等の各種土地利用行政の企画立案及び行政効果の判定を行うための資料に活用することを目的としている。この調査は、耕地面積調査及び作付面積調査で構成されている。 耕地面積調査 耕地面積調査は、全国の田耕地及び畑耕地を対象に、7月15日現在で実施している。ただし、耕地の拡張及びかい廃面積は前年7月15日から当年7月14日で行われている。 作付面積調査 作付面積調査は、全国の水稲及び水稲以外(陸稲、麦類、大豆、そば、なたね、かんしょ、飼料作物、えん麦(緑肥用)、果樹、茶、てんさい及びさとうきび)を対象に、水稲、果樹及び茶は毎年7月15日現在、大豆は9月1日現在、その他は毎年収穫期現在で実施している。ただし水稲以外の多くの作物については、3年又は6年ごとに全国調査を行い、それ以外の年は主産県調査を行っている。主産県調査とは、調査対象品目ごとの全国作付面積のおおむね8割を占めるまでの上位都道府県を対象とする調査である。 8 Agriculture, Forestry and Fisheries 225

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