第6章 貿易・国際収支・国際協力 本章は、輸出・輸入、国際収支及び国際協力で構成されている。 輸出・輸入には、輸出入金額及び貿易指数に関する統計を掲載している。 国際収支には、国際収支、対内・対外投資、対外資産負債残高、外国為替相場及び外貨準備高に関する統計を掲載している。 国際協力には、経済協力に関する統計を掲載している。 貿易統計 貿易統計は、我が国の貿易の実態を正確に把握し各国の外国貿易との比較を容易にすることにより、国及び公共機関の経済政策並びに私企業の経済活動の資料に資することを目的として、財務省が毎月公表している。関税法の規定に基づき、日本から外国への輸出及び外国から日本への輸入について、税関に提出された輸出申告書、積戻し申告書、輸入申告書、蔵入承認申請書、移入承認申請書等に基づいて作成されている。 計上時点は、原則として輸出は積載船舶又は航空機の出港の日、輸入は輸入許可又は承認の日で、価額は、輸出は本船渡し(FOB)価格、輸入は運賃・保険料込み(CIF)価格である。また、国別分類は、輸出は仕向国(地)により、輸入は原産国(地)によるが、原産国(地)が不明の場合は積出国(地)によって分類している。なお、本邦通貨への換算は、週ごとに税関長が公示する外国為替相場(輸入申告日の属する週の前々週における実勢外国為替相場の週間平均値)による。貿易統計には、普通貿易統計、特殊貿易統計及び船舶・航空機統計がある。本章では普通貿易統計の結果について掲載している。 外国貿易概況 外国貿易概況は、輸出入統計品目番号に基づいて財務省により作成された貿易統計を、概況分類(HS(商品の名称及び分類についての統一システム)に準拠した輸出入統計品目表及びSITC分類、日本産業分類などを参考にして作成されたもの)に基づいて集計し直したもので、日本の貿易動向を様々な視点から多角的に把握することを目的として、公益財団法人日本関税協会が毎月発行している。 日本銀行統計 第4章参照。本章では、国際収支関連統計、各種マーケット関連統計、基準外国為替相場・裁定外国為替相場から以下の統計を掲載している。 国際収支関連統計 国際収支関連統計は、「外国為替及び外国貿易法」の規定に基づき、日本銀行が財務 大臣から委任を受けて集計・推計し、財務省と共同で公表している。我が国と外国の経済的な関係を表す統計であり、国際収支統計、対外資産負債残高及びこれらを相手国別等に細分化した統計で構成されている。 国際収支統計 国際収支統計は、一定期間における我が国の対外経済取引を体系的に記録した統計である。国際収支統計の主要項目は、貿易収支・サービス収支、第一次所得収支、第二次所得収支から成る経常収支と資本移転等収支、金融収支(直接投資、証券投資、金融派生商品、その他投資、外貨準備)である。 対外資産負債残高 対外資産負債残高は、ある時点における我が国の対外金融資産・負債について、価額と構成を表す統計である。対外資産負債残高の構成項目は、国際収支統計の金融収支と同様である。 各種マーケット関連統計 外国為替市況 外国為替市況は、外国為替市場参加者からの情報を基に、毎営業日の営業時間終了後に、日本銀行が作成・公表している。本章では、インターバンク市場におけるスポットレート及び中心相場期中平均について掲載している。 基準外国為替相場・裁定外国為替相場 外国為替相場は、外国為替市場において異なる通貨が交換(売買)168 6 貿易・国際収支・国際協力
元のページ ../index.html#203