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12月20日  統計学者デミング没

デミング氏画像

 平成5年(1993年)12月20日、統計的品質管理を説いたデミング博士が93歳の生涯を閉じました。

 デミング博士は、ワイオミング大学を卒業後、大学講師、米国農務省技師等を歴任した後、諸官庁、諸会社の統計コンサルタントや品質管理の指導者としても活躍し、 昭和25年(1950年)以降は、日本における統計的品質管理の進歩発展に大きく貢献しました。

 デミングは、ウィリアム・シューハートと共にPDCAサイクル(Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Act(改善)のサイクルを繰り返すことで、事業を継続的に改善していくこと)を提唱し、また統計的制御プロセス(製造工程で少数の標本を頻繁に採取・検査することで製品の品質を維持する品質管理の手法。完成品の全数検査よりも効率がよい)で、第二次世界大戦中のアメリカ合衆国の製造業の生産力向上に寄与しました。

 戦後は、昭和26年(1951年)の日本の国勢調査の計画立案に関わり、現地での支援を目的に来日し、滞在中に日本の技術者やマネージャー、学者、企業経営者らに統計的制御プロセスに関する、講義を行いました。

 当時、「日本製」といえば、外国では安い粗悪な模倣品をイメージさせるものでしたが、デミング博士は講演で日本の経営者たちに対し「5年以内にそのレッテルを貼りかえられる」と伝えたそうです。(デミング博士は後に、「日本人は2年でその水準に達した」と驚いたというエピソードも知られています。)

 博士からの寄付を契機に、総合品質管理の進歩に貢献のあった民間の団体及び個人に授与される、「デミング賞」が昭和26年(1951年)に設立されました(日本科学技術連盟に運営されるデミング賞委員会が選考)。これまでに、日本を代表する自動車メーカーや、化学メーカー、企業経営者や大学教授などが受賞しています。


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