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6月11日  伊能忠敬が測量に出発した日

伊能忠敬の銅像の写真

 寛政12年6月11日は、伊能忠敬が幕府の許可を得て第1回目の測量に出発した日です。その測量は大変に正確なもので、例えば伊能忠敬が2回目の測量から算出した緯度1度分の長さは現在の単位に換算して110.74898km(※注)と、現在の値110.952km(東京付近(緯度35度))とほとんど変わらないものでした。

 統計局では緯度・経度に基づき地域をすき間なく網の目(メッシュ)に分けた区域に関する統計データを公表しています。このメッシュのうち、約1km四方に区切った区域を基準地域メッシュといい、1辺がほぼ1kmの正方形といわれていますが、実際には地球が球体であることから、高緯度になるほど長辺の長さが短くなるやや横長の長方形となっています。

 国勢調査等の結果からわかる人口や事業所の数などをこの地域メッシュと組み合わせることで、ある地域における人口や事業所の分布、その増減の様子などが詳しくわかるようになります。都市の人口が中心分ではなく、中心から少し離れた地域に多くなる「ドーナツ化現象」なども、地域メッシュ統計を使って色分けしてみると、実際にドーナツのような形が見て取れます。

 日本に統計学が輸入されたのは江戸時代末期のことで、伊能忠敬の時代には地図と統計を組み合わせて利用することはありませんでしたが、その後の情報処理技術の発達によって今では統計と地理は切っても切り離せない関係になっています。統計局ホームページでは、地域メッシュ統計に関する情報も提供しています。200年以上も前の伊能忠敬の偉業に思いを馳せながら、みなさんの住んでいる地域の地域メッシュ統計に見入ってみるのも楽しいのではないでしょうか。

 なお、伊能忠敬と伊能図については、平成22年5月に、研究者が「イノペディア」というウェブサイトを立ち上げて、小中学生向けのコーナーを設けたり、日々の伊能測量隊の移動の様子、その他伊能忠敬に関する様々な情報を提供したりしています。伊能忠敬の業績に関心のある方にはおもしろいかもしれません。

(※注)2回目の測量の結果から算出した値(当時の単位)を現在の単位になおした値


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