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5月12日  看護の日

Florence Nightingale

 5月12日は「看護の日」です。「近代看護教育の生みの親」とも呼ばれるフロレンス=ナイチンゲール(1820-1910)の誕生日にちなんで、平成2年(1990年)に当時の厚生省(現在の厚生労働省)によって定められました。意外かもしれませんが、ナイチンゲールは統計とも深い関わりがあり、祖国イギリスでは、統計学の先駆者の一人とされています。

 ナイチンゲールは、イギリス、フランス、トルコを中心とする同盟軍とロシアが戦ったクリミア戦争(1854-1856)に派遣されると「白衣の天使」として活躍し、病院内の衛生状況を改善することで傷病兵の死亡率を引き下げました。イギリス軍の戦死者・傷病者に関する膨大なデータを分析し、彼らの多くが戦闘で受けた傷そのものではなく、傷を負った後の治療や病院の衛生状態が十分でないことが原因で死亡したことを明らかにしたのです。

 統計になじみのうすい政治家や役人を説得するため、グラフを用いて統計データを分かりやすく示す工夫も重ねました。「極地グラフ」(polar area pie chart)あるいは「ナイチンゲールのバラグラフ」(Nightingale rose diagram)と呼ばれる円グラフの一種は彼女が考え出したものと言われています(実際にはナイチンゲール以前から使われていたとする説もありますが、彼女が統計データを明確かつ簡潔に示す能力にすぐれていたことは間違いなさそうです)。


クリミア戦争における死因分析を表したグラフ


 このような活躍が認められ、ナイチンゲールは1859年に女性として初めて、王立統計協会(the Royal Statistical Society)の女性会員に選ばれました。


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