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ノーベルイラスト

  みなさん、12月10日は何の日か知っていますか?実は、「ノーベル賞」で名前が知られているアルフレッド・ノーベル(1833-1896)の命日なんです。ノーベルさんはダイナマイトの発明・開発でばく大な財産を成しました。ノーベル賞は、その財産を人類のために貢献した人々に贈るようにという彼の遺言(ゆいごん)に基づいて設けられたんですって。

  毎年この日に行われるノーベル賞の授賞式は必ずニュースになるし、今年は二人の日本人(鈴木章・北海道大学名誉教授、根岸英一・米パデュー大学特別教授)が化学賞を受賞したから、テレビや新聞で見た人も多いかもしれませんね。

  ノーベル賞は1901年に初めて授賞式を行ったそうです。以来、第二次世界大戦による中断などをはさみながらも、「物理学賞」「化学賞」「生理学・医学賞」「文学賞」「平和賞」「経済学賞」といった6部門ごとに、もう一世紀以上も表彰を続けています。
  毎年数人(団体)の受賞者でも、これだけ長い間続けられていると、きっと面白い統計も出てくるはず。そう思ってちょっと調べてみました。みんなが初めて知るものがあるとうれしいんですけど。

<1901年〜2010年:物理学賞、化学賞、生理学・医学賞、文学賞、平和賞、経済学賞>
  ■ 表彰回数 543回
  ■ 受賞者1人(団体):330回  2人(団体):129回  3人(団体):84回
      ※ 共同研究などが対象になる場合、一度に3人まで同時に受賞できる。
  ■ 受賞者・団体  個人受賞817回(受賞者813人)、団体受賞23回(受賞団体数20)
      ※ 複数回受賞した個人・団体があるため、回数と人数・団体数は一致しない。
  ■ 男性受賞者773人、女性受賞者40人
  ■ 最高齢受賞者 90歳(レオニード・ハーヴィッツ、2007年・経済学賞)
  ■ 最年少受賞者 25歳(ローレンス・ブラッグ、1915年・物理学賞)
    Nobelprize.org(ノーベル賞公式サイト(英語):http://nobelprize.org/)による。

  こうしてデータにしてみると、いろんなことがわかりますよね。

  世界の人口の半分が女の人なのに、女性受賞者は全体の5%程度って、少なすぎると思いませんか。女性で最初の受賞者になったマリ・キュリーは2回(1903年・物理学賞、1911年・化学賞)も受賞しているんです。「キュリー夫人」の伝記を読んだ人にはおなじみですね。2回受賞した個人はたった4人だってことは知っていましたか?(ちなみに、個人で3回以上受賞した人はいませんけど、団体では赤十字国際委員会が3回受賞しています。)

  女性の受賞者にはまだ日本人がいないので、私も将来はノーベル賞を目指してみようかな。最近は日本でも女性科学者の活躍がめざましいって本間先生が言ってました。日本人女性初を目指すなら、たくさん勉強して早く成果を上げないと先を越されちゃう。うまくいけば最年少受賞の記録更新も狙えるかも・・・せっかくなら目標は高い方がいいですよね。

  813人いる個人受賞者の中で日本人は18人(受賞時にアメリカ国籍を取得していた南部陽一郎シカゴ大学名誉教授(2008年・物理学賞受賞)を含む)。2008年と2010年だけで合計6人も受賞していて、それも科学分野最大の栄誉とも言われる物理学賞や化学賞なんですから、科学技術立国を目指す日本として心強いと思いませんか。来年以降も日本人研究者に続いてほしいですね。

  そういえば、統計局が毎年実施している「科学技術研究調査」の平成22年の調査結果が12月10日に公表されたんです。

  研究費や研究者が多くなれば、すぐにノーベル賞を取れるってわけじゃないと思いますけど、科学の発展に縁の深いノーベル賞の授賞式当日に、日本で科学技術関係の統計が公表されたなんてちょっとした偶然です。下のリンクから関係ページをのぞいてみてくださいね。研究費の推移や分野別の割合、研究者数・・・いろんなことがわかります。

  平成22年科学技術研究調査


なみちゃん

  さてさて、もうすぐ2学期も終わり。中学生のみんなは3学期になると、統計に関わりの深いことが数学の授業で扱われるかもしれませんよ。冬休みの間も、予習のつもりで「なるほど統計学園」で楽しんでもらえるとうれしいです。

  それでは、ちょっと早いですけど、来年もよい一年となりますように。