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統計の落としアナ

 いま、世の中にはいろいろな統計があふれています。テレビ、新聞、インターネット、本や雑誌…どこでも統計が利用されています。みなさんの社会や理科の教科書にだって統計の表やグラフがのっていますね。

 統計は、客観的で説得力があり、物事を比較・分析したり、将来を予測するのにとても便利です。世の中の統計の多くは、そのように使われています。若い頃に統計を勉強した私には、とてもうれしいことです。でも、統計の持つそういう力も、正しい使われ方でなければ、人々を誤解させたり、混乱させたりするものです。

 統計を作るときの注意が足りなかったためにあまり信頼できない統計とか、作った人には悪気(わるぎ)がなくても、それを見た人が誤解しがちなものもあります。ウソとまでは言えないにしても、統計を見せる側に都合よく使われている統計だって見かけます。

 何かを判断するときに統計を参考にするというのは、とてもよいことです。だからといって、何でもかんでも頭から統計を信じてよいわけでもありません。「統計は判断の代わりにならない」そんな言葉を残したアメリカの政治家もいました。

 統計を作るとき、使うとき、見るとき、だれもがひっかかりやすい「落としアナ」があるのです。学園のみなさんが繰り広げるエピソードを通して、どんなことに注意すればいいのか少し見ていってください。