レーダーチャート

特徴

 いくつかの変量を構成比に直さずにまとめて比較する方法にレーダーチャートがあります。
 レーダーチャートは一つの調査対象、地域などに対して、横断面データなどにおける複数の項目の結果を表示し、量の大小を把握しつつ、構成比にそのバランスや特徴を見るときなどに使用されます。
 レーダーチャートは項目の数に合った正多角形の形をしており、各頂点をそれぞれの項目に対応させ、中心と各頂点を線分で結び、中心を0として目盛りが定められています。値が大きいほど外に広がり、小さいほど中心に集束します。また各項目の値のバランスが取れているほど正多角形に近い形になります。
 また、レーダーチャートを描く際には、通常、「外に行くほど(データ値が大きいほど)良い」となるようにデータを選ぶため、例えば、体力測定の結果をレーダーチャートに描く場合、50m走などはタイムが短いほど良いので、単純に50m走のタイムでレーダーチャートを描くとおかしなグラフになってしまいます。そのような場合には、タイムではなくその逆数(つまり、「秒速○○m」とか)に直して、「データ値が大きいほど良い」データに変換する必要があります。

レーダーチャートの作り方

 Aさんのテストの点数と平均点をレーダーチャートにあらわしてみましょう。
①エクセルの表からグラフ作成に必要な項目を選択し、画面上部にある「挿入」タブから「等高線グラフまたはレーダーチャートの挿入」にある「レーダー」を選択します。ここでは、その中から「レーダー」を選択しています。

図 グラフの選択

グラフの選択

② レイアウトの修正、デザイン等の変更、出典を記載して完成です。

図 Aさんのテストの点数及び平均点

Aさんのテストの点数及び平均点

※仮想のデータを使用しています。

 レーダーチャートを見ると、Aさんは国語、英語が平均点を上回っているのに対し、理科が平均点を大幅に下回っているのがわかります。