折れ線グラフ

特徴

 折れ線グラフは、主に時系列などの連続的変化を捉えるときに使用するグラフです。横軸に年や月といった時間を、縦軸にデータ量をとり、それぞれのデータを折れ線で結んだグラフです。線が右上がりならその期間はデータが増加(上昇)、右下がりならデータが減少(下降)していることになるので、データの増減を見るのに適しています。また、折れ線グラフの傾きから、変化の大きさを読み取ることができます。

たとえば・・・

 たまごは、昔は「物価の優等生」と呼ばれ、様々なものの値段が変動する中で価格が安定していたのですが、最近では、「たまごの値段が上がった」というニュースも見かけるようになりました。たまごの値段の変化を、総務省「消費者物価指数」で見てみましょう。

たまご(鶏卵)の価格変化

 ここでは、たまご(鶏卵)の価格の年平均をグラフにしました。ここで使った「消費者物価指数(2015年基準)」は、2015年の平均価格がちょうど100になるように計算されています。
 これをみると、たまごの値段もかなり上下動していることがわかります。ニワトリの飼料は輸入穀物に頼っていること、養鶏場の暖房等の費用もかかることから、たまごの価格も、国際的な穀物価格や原油価格の動向に左右されやすい、という側面もあります。

気をつけることは?

 折れ線グラフでは、複数のデータを一つのグラフに重ねて描き、「こちらのデータは増加しているが、こちらは減少」という比較をすることがありますが、その場合、線の区別がつきやすいよう、線を色分けしたり、実線と破線を使い分けたりします。

 また、折れ線グラフの縦軸の目盛りは、ゼロから始めるのが普通ですが、あまり数字に変化がなくて見にくいときは、縦軸に波線を入れて途中を省略することもあります。

 また、Cだけ数値が大きく違っていて、一つのグラフに描きにくい、という場合もあります。その場合は、Cだけ右目盛りで表示する、ということにして、一つのグラフに収めることもできます。

折れ線グラフの作り方

 国勢調査の結果を利用して、年齢別人口割合の推移を見てみましょう。以下の表から、日本の15歳未満人口割合の折れ線グラフを作成します。

①Excelに表を作成し、グラフ作成に必要な項目を選択します。
②画面上部にある「挿入」タブから「折れ線/面グラフの挿入」を選択します。

図 折れ線グラフの選択

折れ線グラフの選択

③折れ線から適当なグラフを選択します。ここでは「折れ線」を選択しています。

図 折れ線の選択

折れ線の選択

④不要なデータがある場合は、不要となるデータのグラフを右クリックで選択して削除します。

図 不要なグラフの削除

不要なグラフの削除

⑤表示されたグラフのグラフエリアをクリックすると。右上に「グラフ要素」タブが表示されるので、グラフタイトル、軸ラベルなどを挿入して必要な説明事項を追加します。

図 「グラフ要素」によるグラフの修正

「グラフ要素」によるグラフの修正

⑥挿入」タブにあるテキストボックスで出典等を記載して、グラフを整えて完成です。

図 15歳未満人口の割合の推移

15歳未満人口の割合の推移

 我が国の15歳未満人口割合が減少傾向にあることが、一目で分かるようになります。