箱ひげ図

特徴

 四角い箱の上下に、ひげが生えている形をしており、このようなグラフを「箱ひげ図」と呼びます。箱ひげ図はデータのばらつき具合を示すのに用います。データのばらつきはヒストグラムでもみることができますが、箱ひげ図は異なる複数のデータのばらつきを比較する事ができます。
 また、箱ひげ図は四分位数を用いてデータの散らばりを表します。四分位数とはデータを小さい順に並べて、4等分したものです。小さい値から数えて、総数の1/4番目に当たる値が第1四分位数、真ん中に当たる値が第2四分位数(=中央値)、3/4番目にあたる値が第3四分位数となります。そして、箱ひげ図の中央の線は中央値になります。平均値ではないので注意しましょう。分布に偏りがある場合は、平均は箱の外側にある場合もあります。

たとえば・・・

 お医者さんの数は、地域的に偏りがあると言われています。
 都道府県別にみて、人口10万人当たり医師数(医療施設に従事する医師数)にどの程度ばらつきがあるか、グラフに表してみましょう。

 都道府県別人口10万人当たりの医師の数について、2012年と2016年とを比べると、全体として増加していることが見てとれます。
 この図では、ひげの一番下が最小値、箱の下部の辺が第1四分位数、真ん中の線が第2四分位数(中央値)、上部の辺が第3四分位数、そしてひげの一番上が最大値を表しています。
 2012年と2016年とを比べると、全体として増加していることが見てとれます。

気をつけることは?

 ここで紹介したのは、ひげの両端がそれぞれ最小値、最大値になっている箱ひげ図ですが、中には、上下から10%点をひげの両端として描いている箱ひげ図もあります。
 新聞やインターネットで箱ひげ図を見かけたときは、ひげの両端が何を表しているか、きちんと確認するとよいでしょう。

箱ひげ図の作り方

 それでは、上の例で紹介した医療施設に従事する医師数のデータを使用し、グラフの作り方を確認しましょう。

①必要な項目名、データを選択し「挿入」タブから「統計グラフの挿入」を選択し、「箱ひげ図」を選択します。

②「レイアウト」タブの「グラフタイトル」などを使用して、必要な情報を追加、グラフを整えて完成です。