出店計画

 スーパー、飲食店などのお店の売上げを左右する要因は、商品、販売方法、店舗の大きさ、店員のサービスなど様々なことが考えられます。しかし、取扱う商品や販売方法、店の大きさがほぼ統一化されているチェーン店などであっても、売上げは店舗によって異なります。
 この売上げの違いとなる大きな要因の一つは「立地」です。店舗の立地が悪いと、売上げはなかなか上がりません。また、一度作った店舗を閉鎖し、別の場所での店舗の新設は大きなコストを伴うため、出店を計画する際は、慎重に立地を検討する必要があります。

 そこで、立地の検討に当たっては、まず出店を計画している地域内の人口、男女・年齢別人口、昼間人口・夜間人口(※1)、世帯数、単身世帯数、学生数などの基礎的な情報を踏まえることが必要であり、その際には国勢調査(総務省統計局)などの統計調査結果が用いられることがあります。

 参考として、出店計画や商圏分析等で広く利用されている、国勢調査等の統計データを編成することで作成される「地域メッシュ統計(総務省統計局)」を活用した2つの事例(「コンビニエンスストアの出店計画」と「飲料メーカーの自動販売機の設置計画」)は以下からご覧になれます。

 ≪総務省統計局 地域メッシュ統計の活用事例(民間での活用の具体例)≫

(※1) 国勢調査結果では、それぞれの人が住んでいる場所(常住地)による統計が作られるほか、通勤・通学をしている人は、その通勤・通学先(従業地・通学地)で集計した統計も作られています。常住地による人口は、人が寝泊まりする場所での人口となるため、「夜間人口」と呼ばれます。また、従業地・通学地による人口は、昼間に活動している場所での人口となるため、「昼間人口」と呼ばれます。