需要予測

 企業では、商品などを生産する際に、商品をどれくらい作ればよいか、また、販売業者であれば、商品をどれくらい仕入れるかなど、市場の需要の見通しを把握することが重要になっています。というのも、需要が低いにも関わらず、過剰な商品を作れば商品が売れ残ってしまい、逆に需要が高いにも関わらず、商品をあまり生産しないと、商品が不足し、本来売れるはずの利益を失ってしまうことになるためです。
 このため、企業では将来の需要を可能な限り正確に予測し、必要なときに必要なだけ生産することが求められています。この際、企業などでは必要な統計データの収集や統計的な手法を用いることなどにより需要予測を行っています。

 例えば、身近な例を挙げると、ある回転寿司店では、来店客の人数や属性、座った座席などの入店時の情報や、過去の統計データから曜日や時間帯ごとの寿司ネタの傾向を基に、レーンに流す必要があると考えられる寿司ネタの数や種類を予測するシステムを導入しています。導入以前は、スタッフの経験や勘のみを頼りにレーンに流す寿司ネタの種類や量を決めていましたが、この需要予測システムの導入によって、以前よりもお客が食べたい寿司ネタをタイムリーに提供することが可能となり、レーンに流し始めてから一定時間が経過した寿司ネタの廃棄量が減り、収益アップにつながったようです。

 なお、需要予測は、商品の生産量や仕入れ量などの判断時に用いられるだけではありません。例えば、展示場等の施設や道路建設の計画を策定する段階で、将来の利用者数(需要)の予測から建設規模等を決める際に利用されたり、また、ある商品の将来にわたる需要予測から企業が参入すべき市場を決定する際に利用されるなど、多くの場面で用いられています。

例示)世界の携帯電話販売台数に占めるスマートフォンの販売台数の推移(推計)

世界の携帯電話販売台数に占めるスマートフォンの販売台数の推移(推計)

出典:平成24年版 情報通信白書(総務省)

参考

  • 日経情報ストラテジー 2013年9月号、日経BP書店
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