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統計Today No.90

統計におけるオープンデータの高度化
− データ利用機能の強化 −

総務省統計局統計情報システム課長 奥田 直彦



  • API機能を利用するための開発支援サイトの拡充
  • 統計GISへの新機能(jSTAT MAP)の追加
  • jSTAT MAPのタブレット版「マップDe統計」の提供開始
  • 「アプリDe統計」のiOS版の提供開始

政府統計におけるオープンデータの高度化

 政府は、経済の活性化や行政の透明性向上などを目的に、公共データを民間開放するオープンデータの取組を進めています。政府統計の分野は、この取組に先駆け、従来、統計表の電子データ(以下「統計データ」という。)をWebサイト から一般に広く提供するという形を進めてまいりました。また、「政府統計の総合窓口(e-Stat)」(以下「e-Stat」という。)を構築し、各府省の作成する統計データを一元的に提供して統計データを探しやすくするなどの取組も進めてまいりました。
 総務省統計局及び独立行政法人統計センターは、オープンデータ推進のトップランナーとしてこの取組を先導し、オープンデータの高度化を図るべく、e-StatにおけるAPIを用いた統計データの提供機能(以下「API機能」という。)の追加と統計GISの機能強化に取り組んできました。
 今般、統計GISの機能強化が完了することによって、API機能及び統計GISという、統計分野でのオープンデータの高度化に欠かせない2つの機能がフルに使えるようになりましたので、これを機会に、それぞれの機能について紹介させていただきます。


API(Application Programming Interface)機能

 平成26年10月31日から、e-Stat上で57統計約7万4千表分の統計データについてAPI機能を用いた提供を開始しました。この機能により、利用者側システムからの求めに応じて多種多量の統計データを自動的に提供します。この時、e-Stat側から提供する統計データは、システムが自動処理できるXML形式なので、利用者の保有データと組み合わせた分析処理が自動的にできるようになります。また、e-Stat側のデータ更新に合わせてデータを自動更新させることもできるようになります。このため、手作業による処理と比較して格段の省力化を実現できます。(図1)
 また、平成27年1月30日からは、本機能の利用者の利便性向上のため、開発支援サイトに(1)開発ガイド、(2)開発サンプル、(3)FAQを追加するとともに、(4)e-Statから提供している統計データのデータカタログ(EXCEL等を含む約100万件の統計データ全ての一覧情報)を取得できるように機能追加しました。是非御利用ください。


図1 API機能の概要


 さらに、このAPI機能を活用して、スマートフォンやタブレット端末上で身近な政府統計データを提供するアプリケーション「アプリDe統計」のAndroid版に続き、平成27年1月30日からはiOS版も提供しています。GPSを利用して、自分がいる場所の市区町村の統計データをスマートフォン等に表示したり、市区町村の魅力や観光情報を「ふるさと自慢」(4県333市区町村)として表示できるので、地域振興やビジネスの活性化、新規事業の開発促進など様々な分野に貢献できるものと考えております。(図2)


図2 アプリDe統計

例えば「ふるさと自慢」は、アプリDe統計のトップ画面からCity Statに入り、都道府県及び市区町村を選択すると該当地域の統計情報とともに、画面右上に「ふるさと自慢」のボタンが表示される。そのボタンを押すと、選択した地域の紹介(魅力・観光情報等)が見られるほか、地域のホームページや地域に関するリンクなども掲載されており、飛ぶことができる。


統計GIS(Geographic Information System)の機能強化

 e-Statでは、従来、「地図で見る統計」と題して、利用者が地図上で任意に設定した範囲内の統計データを表示させることのできる統計GISの機能を提供しています。
 平成27年1月20日から、この統計GISに、地図上で小地域を分析する機能(jSTAT MAP)を追加しました。この新しい機能は、地図上の任意のエリアについて、e-Statから提供する町丁・字等の小地域の単位で集計した人口等のデータと利用者の保有データとを組み合わせ、集計、表示し、地図上に視覚的に表現することや、そのエリアの統計レポートを作成することなどができます。(図3)


図3 jSTAT MAP

jSTAT MAPの画面例(避難所と人口):メイン地図に屋内避難所と屋外避難所がプロットされ、地図下部に各種データ(選択したエリアにおける避難ビルや屋外避難場所の収容人数、年齢階級別人口などの統計データ)の集計結果が表示される。


 このjSTAT MAPを、ビジネスでの外出先等で手軽にタブレット端末から利用できるアプリケーション「マップDe統計」(Android版及びiOS版)も提供しています。(図4)
 jSTAT MAPは、これまでよりも小さい地域でのデータ集計やエリア内の地理的環境と合わせた視覚的表示が可能なので、特定地域の防災、施設整備、市場分析等についての詳細な計画立案の一助になると期待されます。また、利用者登録不要のお試し版も提供しているので、是非御利用ください。


図4 マップDe統計

マップDe統計は、jSTAT MAPのタブレット版アプリケーションです。


今後の取組

 今後も、API機能及び統計GISの機能については、利用者の意見を基に、更に利便性を向上させていきます。また、より使いやすいデータ形式で統計データを提供する、オープンデータの先進化(いわゆる「5スター形式」での提供も含めて)についても取り組み、オープンデータの利用拡大に努めてまいります。さらに、「統計Today No.69」(http://www.stat.go.jp/info/today/069.htm)で紹介させていただいた取組「オンデマンドによる統計作成機能・方策の研究」についても対応を図っていきます。
 これらにより、地域振興やビジネスの活性化など様々な分野に更に貢献してまいります。

※ 「5スター形式」とは、オープンデータの5段階の実施レベルのうち最上位の5スターのデータに求められるデータの形式のこと。システムがデータを自動識別・処理し、関係するデータの検索も行えるように、書誌的情報とリンク先の情報が付加され、構造化されており、LOD(Linked Open Data)形式ともいう。


(平成27年2月27日)


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