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国際統計活動


カンボジア政府統計能力向上プロジェクト
平成17年7月10日

カンボジア訪問記(その2)

  筆者は、本年5月、カンボジア計画省統計局(NIS)を支援するためのプロジェクトを立ち上げるための 調査団員として、昨年10月につづき、2度目のカンボジア訪問の機会を得たので、その時の様子を述べ てみたい。

  カンボジアでは、雨季に入る前の3月から5月までが、最も暑い時期らしいが、今回は、幸運にも最初 の雨が降った直後であったので、猛暑の時期を辛くも逃れることができたようであった。現地に到着した 後、「数日前までは凄く暑かった」と何度も言われたが、それでも十分暑かった。

  今回のカンボジア訪問は、実質的には僅か1週間であったが、その間、カンダール州、タケオ州及びコ ンポンチャム州の3つの州を訪れる機会を得た。中でも、タケオ州は、我が国にも縁のある地であること から、訪問に際しては一種の感慨めいたものがあった。

  タケオ州の州都であるタケオ市は、国際平和協力法(1992年6月15日成立)、すなわちPKO法に基づ き、戦後初めて、我が国の自衛隊が国際平和協力隊(PKO部隊)として海外に派遣され、駐屯した地で ある。

  我が国のPKO部隊は、UNTAC(国連カンボジ ア暫定機構、代表は明石康氏)の平和維持活動の一端を担うために派遣され、1992年9月から約1年間 にわたり、延べ1200人に上る自衛官が、このタケオ市に駐屯した。ちなみにUNTAC は、1970年以降続 いていたカンボジア内戦を終結させるために設立され、我が国のPKO部隊の到着よりも半年前の1992 年3月から現地での活動を開始していた。

  タケオ市は、首都プノンペン市から約80km南方へ下ったところにあり、この2つの市は、今ではカンボジ アの成長回廊と呼ばれる国道2号線と3号線の2本の国道で結ばれている。我が国のPKO部隊は、当 時、この国道2号線と3号線の修復工事を担ったのである。

  筆者を含む調査団は、この国道2号線を通ってタケオ市へと向かった。道路は片側1車線で、日本の 感覚からすると主要幹線としては道幅が狭いものの、舗装状況は良く、快適な旅をすることができた。車 窓から見る景色は、プノンペン近郊までは商店街や工業地域が散見されたが、ひとたび郊外へ出ると、 サバンナの風景が延々と続いていた(写真1)。タケオ市に入っても、街に入ったという印象はなく、サバ ンナからやや木立の多い所に来たという感じである。

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(写真1)プノンペンからタケオへ向かう途中の国道2号線沿いの風景
写真1  プノンペンからタケオへ向かう途中の国道2号線沿いの風景

  タケオ市にあるドンケオ郡計画事務所(郡は日本の市区町村に相当する)の統計係を訪問したとこ ろ、そこは古いプレハブの長屋で、統計係は、その長屋の1室を割り当てられていた。統計係には職員 が2名しかいないためか、その室の広さは縦横3mくらいで、机と椅子が2つ、それから書棚が1つ置い てあった(写真2)。机の上には、文房具や書類はなく、仕事が忙しそうには見えなかった。

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(写真2)タケオ市にあるドンケオ郡計画事務所の統計係の事務室
写真2  タケオ市にあるドンケオ郡計画事務所の統計係の事務室

  統計係の職員によると、この古いプレハブの長屋こそが、1992年当時、我が国のPKO部隊が宿舎とし て設営したものだそうである。

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