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3 住宅ローンのある世帯の家計

(1) 概況

 勤労者世帯で住宅ローンのある世帯の割合は,41.8%(平成11年は39.8%)となっている。これを世帯主の年齢階級別にみると,40歳台までは年齢階級が高くなるに従って上昇している。50歳以上になると,持ち家率は80%台で概ね一定しているのに対し,住宅ローンのある世帯の割合は年齢階級が高くなるに従って低くなっている。

 住宅ローンのある世帯の割合を平成11年と比べると,50歳台及び60歳台で低下したほかは,すべての年齢階級で上昇している。(図IV-3)

図IV-3 世帯主の年齢階級別持ち家率及び住宅ローンのある世帯の割合(勤労者世帯)

図IV-3  世帯主の年齢階級別持ち家率及び住宅ローンのある世帯の割合(勤労者世帯)

(2) 年間収入

 勤労者世帯で住宅ローンのある世帯と住宅ローンのない世帯の年間収入をみると,住宅ローンのある世帯は822万円,住宅ローンのない世帯は776万円となっており,住宅ローンのある世帯の年間収入が6.0%上回っている。平成11年と比べると,住宅ローンのない世帯の年間収入は名目8.8%減少しており,住宅ローンのある世帯の年間収入は名目9.1%減少している。(表IV-4)

表IV-4 世帯主の年齢階級,住宅ローンの有無別収入構造の比較(勤労者世帯)

表IV-4  世帯主の年齢階級,住宅ローンの有無別収入構造の比較(勤労者世帯)

(3) 消費支出

 住宅ローンのある世帯の可処分所得を,平成11年と比べると実質で3.3%減少となっており,住宅ローンのない世帯(-7.3%)に比べて減少幅が小さくなっている。消費支出は,平成11年と比べると実質で2.6%の減少となっており,住宅ローンのない世帯(-1.2%)に比べ減少幅が大きくなっている。平均消費性向は,住宅ローンのある世帯が74.0%,住宅ローンのない世帯が84.0%となっており,平成11年と比べると,住宅ローンのある世帯は0.6ポイントの上昇,住宅ローンのない世帯は5.3ポイントの上昇となっており,上昇幅は住宅ローンのない世帯が上回っている。

 住宅ローンのある世帯の住宅ローン返済額は71,081円で,平成11年と比べると10.0%増加となっている。住宅ローン返済割合(可処分所得に占める住宅ローン返済額の割合)は15.2%で,平成11年と比べると2.3ポイント上昇している。また,住宅ローンのある世帯の金融資産純増率は8.1%となっており,平成11年と比べると1.4ポイント低下している。一方,住宅ローンのない世帯の金融資産純増率は11.2%で,4.8ポイントの低下となっている。(表IV-5)

表 IV-5  住宅ローンの有無別1か月平均実収入及び消費支出(勤労者世帯)

図IV-5 住宅ローンの有無別1か月平均実収入及び消費支出(勤労者世帯)

(4) 年齢階級別にみた住宅ローン返済割合

 住宅ローンのある世帯の住宅ローン返済額は各年齢階級とも6〜7万円台となっており,年齢階級の違いによる差は小さい。一方,住宅ローン返済割合は 30歳未満17.4%,30歳台18.6%,40歳台15.3%,50歳台12.9%,60歳台14.9%,70歳以上16.4%と年齢階級による違いが大きくなっており,特に可処分所得の少ない30歳未満及び30歳台では,他の年齢階級に比べて高くなっている。

 住宅ローン返済割合を平成11年と比べると,30歳未満を除くすべての年齢階級で上昇している。(図IV-4,表IV-6)

図 IV-4  世帯主の年齢階級別の住宅ローン返済割合(住宅ローンのある世帯:勤労者世帯)

図IV-4 世帯主の年齢階級別の住宅ローン返済割合(住宅ローンのある世帯:勤労者世帯)

表 IV-6 世帯主の年齢階級別住宅ローン返済額及び住宅ローン返済割合(住宅ローンのある世帯:勤労者世帯)

表IV-6 世帯主の年齢階級別住宅ローン返済額及び住宅ローン返済割合(住宅ローンのある世帯:勤労者世帯)

(5) 住宅ローン返済額を加えた平均消費性向

 住宅ローンのある世帯の平均消費性向は74.0%で,住宅ローンのない世帯(84.0%)と比べると10.0ポイント低くなっている。ここで,住宅ローンの返済額を,一種の家賃と仮定して,消費支出に住宅ローン返済額を加えた額の可処分所得に占める割合(住宅ローン返済額を加えた平均消費性向)をみると,住宅ローンのある世帯では89.2%となり,住宅ローンのない世帯(85.4%)を上回っている。また,住宅ローンの返済額を加えた平均消費性向を,住宅ローン返済割合階級別にみると,返済割合が高くなるに従って住宅ローン返済額を加えた平均消費性向は高くなっている。特に,返済割合が25%以上の世帯では111.6%と100%を超えているため,貯蓄の取り崩しがみられる。(表IV-7)

(6) 住宅ローン返済割合でみた世帯

 住宅ローンのある世帯について,住宅ローン返済割合階級別の世帯の割合をみると,10〜15%が9.8%と最も高くなっている。平成11年と比べると,5%未満,5〜10%の世帯割合は低下しているのに対し,10%以上の各階級の世帯の割合は上昇しており,住宅ローン返済割合の高い世帯が増加している。(表IV-7)

(7) 貯蓄・負債

 住宅ローンのある世帯の貯蓄現在高は942万円となっており,平成11年と比べると7.4%の減少となっている。一方,住宅ローンのない世帯の貯蓄現在高(1916万円)は7.0%増加となっており,住宅ローンの有無による差が拡大している。

 また,住宅ローンのある世帯の負債現在高は1593万円で,貯蓄と負債の差は651万円となっており,負債の超過額は平成11年(477万円)から大幅に増加している。(表IV-7)

表 IV-7  住宅ローン返済割合階級別住宅ローンのある世帯の家計収支(勤労者世帯)

表IV-7 住宅ローン返済割合階級別住宅ローンのある世帯の家計収支(勤労者世帯)

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