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I 高齢者の人口・世帯
65歳以上人口は2556万人、総人口の5人に1人
我が国の65歳以上人口(平成17年9月15日現在推計)は2556万人で、総人口の20.0%と5人に1人を占め、初めて2割の水準に達しました。これを男女別にみると、男性は1081万人(男性人口の17.4%)、女性は1475万人(女性人口の22.5%)となっています。(表1)
増加が著しい高齢単身世帯
高齢者のいる世帯の推移をみると、昭和58年には871万世帯で、世帯全体の24.9%と約4分の1でしたが、平成5年には1181万世帯と初めて1000万世帯を超え、15年には1646万世帯となり、世帯全体の34.9%と3分の1を超えました。
高齢者のいる世帯の内訳をみると、高齢単身世帯が338万世帯(平成10年〜15年の5年間で39.3%増加)、高齢夫婦世帯が447万世帯(同26.5%増加)、その他の高齢者世帯が860万世帯(同8.3%増加)となっており、高齢単身世帯と高齢夫婦世帯が著しく増加しています。(図1)
10年後には4人に1人が高齢者
65歳以上人口の割合は昭和25年以降年々上昇しています。国立社会保障・人口 問題研究所の推計によると、この割合は今後も上昇を続け、10年後の平成27年に は26.0%になると見込まれています。(図2、表2)
国際的にみて高齢者の割合は最も高い水準
欧米諸国における65歳以上人口の割合をみると、調査年次に相違はあるものの、イタリアが19.2%、ドイツが18.0%、フランスが16.2%、イギリスが16.0%などとなっており、我が国の65歳以上人口の割合(20.0%)は最も高い水準となっています。(表3)
65歳以上人口の割合が7%から倍の14%に達した所要年数(倍化年数)をみると、ドイツが40年、イギリスが47年、イタリアが61年、フランスが115年であるのに対し、我が国はわずか24年(1970年から1994年)となっています。
我が国の65歳以上人口の割合は今後も上昇を続け、国際的にみて最も急速に高齢化が進むと見込まれています。(図3)