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5 男女・年齢階級別の家計

(1)消費支出は35歳未満で実質増加

 平成14年の全世帯の1か月平均消費支出を男女別にみると,男性は187,643円, 女性は162,107円となり,前年に比べ男性が実質0.3%の増加,女性が実質0.2%の 減少となった。男女別に消費支出の内訳をみると,男性は,保健医療,家具・家事用品,住居,教養娯楽が実質減少となったものの,交通・通信,被服及び履物 が大幅な実質増加となったほか,食料,光熱・水道も実質増加となったため,全体として実質増加となった。女性は,被服及び履物,保健医療,教養娯楽が実質 増加となったものの,住居が大幅な実質減少となったほか,家具・家事用品,交通・通信,食料,光熱・水道も実質減少となったため,全体として実質減少となった。
 消費支出を年齢階級別にみると,35歳未満は184,320円,35〜59歳は195,566円,60歳以上は152,188円となり,対前年実質増加率をみると,35歳未満(+4.0%)が 実質増加となったものの,35〜59歳(-2.8%)及び60歳以上(-0.4%)は実質減少となった。
 年齢階級別に消費支出の内訳をみると,35歳未満は被服及び履物,交通・通信が大幅な実質増加となったほか,教養娯楽,食料,光熱・水道も実質増加となった。35〜59歳は教養娯楽が大幅な実質減少となったほか,光熱・水道,住居,保健医療も実質減少となった。60歳以上は住居,家具・家事用品が大幅な実質減少となったほか,保健医療,食料も実質減少となった(図9,表10)。

図9 男女・年齢階級別消費支出の支出金額と対前年実質増加率(平成14年-全国・全世帯)

表10 男女・年齢階級別消費支出(全国・全世帯)

(2)「食料」への支出割合が高い男性

 全世帯の消費支出に占める費目別の構成比をみると,食料の23.3%が最も高く,次いで「その他の消費支出」の21.7%,住居の13.8%,教養娯楽の13.1%などとなっている。
 男女別にみると,男性は,食料(26.6%)が最も高く,次いで「その他の消費 支出」(17.9%),交通・通信(15.8%),教養娯楽(14.6%),住居(14.0%) などとなっている。女性は,「その他の消費支出」(26.0%)が最も高く,次いで食料(19.5%),「その他の消費支出」のうちの交際費(15.8%),住居 (13.6%)などとなっている。
 年齢階級別にみると,年齢階級が高くなるにしたがって,食料,住居,交通・ 通信,教養娯楽への支出割合が低くなり,光熱・水道,家具・家事用品,保健医療,「その他の消費支出」への支出割合が高くなっている。
 構成比の高い食料及び「その他の消費支出」の消費支出に占める割合を男女別に前年と比べてみると,食料(エンゲル係数)は,女性(0.0ポイント)は同水準となったものの,男性(+0.7ポイント)は拡大した。一方,「その他の消費支出」は,男性(-1.5ポイント)は縮小したものの,女性(+1.0ポイント)は拡大した。このほか, 被服及び履物は男女ともに拡大し,住居は男女ともに縮小した。
 年齢階級別にみると,食料は,35歳未満(-0.3ポイント)で縮小したものの,35〜59歳(+1.4ポイント)では拡大した。「その他の消費支出」は,60歳以上(+2.1ポイント)で拡大したものの,35歳未満(-0.8ポイント),35〜59歳(-2.4ポイント)では縮小した。
  「その他の消費支出」の内訳を男女別にみると,男性は,仕送り金(+0.8ポイント),諸雑費(+0.7ポイント),交際費(+0.1ポイント)のいずれもが拡大し,女性は,交際費(+0.7ポイント),諸雑費(+0.3ポイント)が縮小した。年齢階級別にみると, 35歳未満は,交際費(-0.1ポイント)が縮小したものの,仕送り金(+0.3ポイント),諸雑費(+0.6ポイント)が拡大した。35〜59歳は,交際費,諸雑費,仕送り金のいずれもが拡大し,60歳以上は,交際費,諸雑費,仕送り金のいずれもが縮小した(表10,図10)。

図10 男女・年齢階級別消費支出の構成比(平成14年-全国・全世帯)

(3)男女別,年齢階級別のすべての区分で「素材となる食料」は縮小

 全世帯の食料への支出について,「素材となる食料」(穀類,魚介類,肉類,乳卵類,野菜・海藻,果物),「調理済みの食料」(菓子類,調理食品),「外食」,「その他」(油脂・調味料,飲料,酒類,賄い費)に分けて,それぞれの食料に占める割合を男女別にみると,男性は,「外食」が50.8%と最も高く,女性は,「素材となる食料」が44.7%と最も高くなっている。前年と比べてみると,男性は,「調理済みの食料」(+0.8ポイント),「外食」(+0.1ポイント)が拡大したものの,「素材となる食料」(-0.4ポイント),「その他」(-0.5ポイント)が縮小した。女性は,「外食」(+1.0ポイント),「その他」(+0.2ポイント)が拡大し,「調理 済みの食料」(-0.7ポイント),「素材となる食料」(-0.5ポイント)が縮小した。
 年齢階級別にみると,「外食」は35歳未満 (56.7%)と35〜59歳 (45.3%)で高く,「素材となる食料」は60歳以上 (49.8%)で高くなっている。前年と比べてみると,「素材となる食料」は,35歳未満(-0.7ポイント),35〜59歳(-0.5ポイント), 60歳以上(-0.7ポイント)と,すべての年齢階級で縮小した。「調理済みの食料」 は,60歳以上(-0.1ポイント)で縮小したのに対し,35歳未満(+0.4ポイント), 35〜59歳(+0.2ポイント)では拡大した。「外食」は,35歳未満(+0.8ポイント), 35〜59歳(+0.6ポイント),60歳以上(+0.7ポイント)と,すべての年齢階級で拡 大した。「その他」は,35歳未満(-0.5ポイント), 35〜59歳(-0.3ポイント)で 縮小したのに対し,60歳以上(+0.1ポイント)では拡大した(図11,表11)。

図11 男女・年齢階級別「食料」の構成比(平成14年-全国・全世帯)(食料=100)

表11 男女・年齢階級別「食料」の支出金額と構成比(全国・全世帯)

 次に,「外食」への1か月平均消費支出を男女別にみると,男性は25,343円で 前年に比べ実質 1.8%の増加,女性は7,722円で実質2.8 %の増加となった。  
 年齢階級別にみると, 35歳未満は25,279円で実質2.8%の増加,35〜59歳は 21,417円で実質2.9%の増加,60歳以上は6,225円で実質2.1%の増加と,いずれの 年齢階級においても実質増加となった(図12)。

  図12 男女・年齢階級別「外食」の支出金額と対前年実質増加率(平成14年-全国・全世帯)



(4)「通信」は35〜59歳で高い伸び

 「通信」への1か月平均消費支出を男女別にみると,男性は7,323円と前年に 比べ実質2.3%増加,女性は5,811円で,前年と比べ5.5%の減少となった。
 年齢階級別にみると,35歳未満は9,059円で実質7.1%,60歳以上は4,294円で 実質5.7%の減少となったものの,35〜59歳は7,147円で実質13.0%の大幅な増 加となった(図13)。

図13 男女・年齢別「通信」の支出金額と対前年実質増加率(平成14年全国・全世帯)

 

(5)男女・年齢階級別のすべての区分で好調な教養娯楽耐久財

 テレビなどの教養娯楽用耐久財への1か月平均消費支出を男女別にみると,男性は,3,974円で実質31.0%,女性は,1,555円で実質51.9%と,ともに大幅な実質増加となった。
 年齢階級別にみると,35歳未満は実質65.3%の増加,35〜59歳は実質20.2%の増加,60歳以上は実質9.4%の増加と,いずれの年齢階級でも実質増加となった (図14)。

図14 男女・年齢階級別「教養娯楽用耐久財」の支出金額と対前年実質増加率(平成14年全国・全世帯)

 

(6)「パック旅行費」は女性で高い伸び

 パック旅行費への1か月平均消費支出を男女別にみると,男性は,1,892円で 名目12.8%の減少となった。一方,女性は,3,340円で名目11.3%の大幅な増加 となった。
 年齢階級別にみると,35歳未満は名目4.1%,35〜59歳は名目7.4%の増加とな ったものの, 60歳以上では3.4%の減少となった(図15)。

図15 男女・年齢階級別「パック旅行費」の支出金額と対前年名目増加率(平成14年-全国・全世帯)

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