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まとめ
今回,同じ型の物価構造を持つ都道府県を集める分析を行いました。 それぞれ同じ型に属した都道府県をみると,地理的に隣接しているグループがある一方, 全国に分散しているグループもあるなど,必ずしも地理的な近さが物価構造の類似性を決めるものではないことも明らかになりました。
また,デンドログラムと変動係数を利用した分析により,物価構造の型を特徴付けている費目は,地域間でのばらつきが大きいものであることも明らかとなりました。
隣接する地域を一つのグループとして比較・分析することは一般的な手法ですが,今回行ったような,似通っている物価構造を基に分類する方法もあります。地域間比較を行う上での分析手法の一つとして,参考にしていただければ幸いです。