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調査結果からは、毎月、品目ごとに、市町村別の小売価格を把握することができますので、最近の調査結果から、いくつかの品目について東京都区部における価格の推移と平成24年9月における都道府県庁所在市間の価格の違いを見てみましょう。
ただし、調査している品目の品質や性能等(銘柄)は、時期により、また地域により異なることがありますので、異なる地域間や時系列で価格を比較する際は、調査されている性能等の違いにも注意することが重要です。
小売価格の推移(東京都区部)
小麦粉

小麦粉の価格の推移を見てみますと、世界的な不作等の影響により、平成20年4月に200円台に価格は上昇しました。その後、平成21年3月(239円)まで上昇を続け、それ以降は下降傾向にありましたが、近年、再び上昇傾向にあります。
小売価格の推移(東京都区部)
きゅうり

きゅうりの価格の推移を見てみますと、露地栽培で出荷量の多い夏は市場の出回りも増加するため価格は下落し、施設栽培で出荷量の少ない冬は価格が上昇します。平成24年においても、1月は742円、8月は392円となっており、季節による価格の違いが分かります。
小売価格の推移(東京都区部)
さんま

さんまの価格の推移を見てみますと、毎年7月から8月にかけて価格が上昇していることが分かります。
例年7月から「新秋刀魚」が市場に出回り始めますが、大量に出回り始めるのは秋頃となるため、毎年7月から8月にかけて価格が上昇する傾向にあります。
小売価格の推移(東京都区部)
うなぎかば焼き

うなぎかば焼きの価格の推移を見てみますと、近年、シラスウナギの不漁等の影響により、価格は上昇傾向にあり、平成24年3月は1,000円台になりました。その後も価格は上昇し、平成24年6月には1,238円になり高値となっています。
小売価格の推移(東京都区部)
灯油とガソリン

灯油とガソリンの価格の推移を見てみますと、平成20年には原油価格高騰の影響により、灯油とガソリンの価格も上昇し、平成20年8月に灯油(18?)の価格が2,468円、ガソリン(1?)が182円となりました。その後、価格は下落しましたが、平成21年以降は、再び上昇傾向にあります。
地域間の違い(都道府県庁所在市別)(平成24年9月調査から)
ガソリン

自動車ガソリン(レギュラー、1?)の地域間の価格の違いを見てみますと、最も高い価格は鹿児島市の157円、次いで佐賀市と長崎市の154円となっています。一方、最も安い価格は那覇市の142円、次いで熊本市の144円となっています。