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家計調査平成14年平均結果の概況(詳細編)III-1.(1)
III 最近の家計収支の特徴
1.最近の支出の変化
(1)健康志向の高まり
近年,健康に対する関心の高まりから,世帯における健康食品等への支出の動向が注目されている。
食料について1人当たりの支出金額の推移を平成7年を100とした指数でみると,食料全体ではほとんど変化が見られない。このような中,健康に効用があるといわれている主な食料(ヨーグルト,納豆,梅干し,バナナ及び酢)についてみると,バナナ,ヨーグルト及び梅干しは平成11年まで上昇傾向にあり,12年,13年と低下したが14年は上昇に転じ7年の水準をそれぞれ60.1%,56.9%,21.9%上回っている。納豆は平成10年まで上昇した後,11年,12年と低下したが,13年から再び上昇に転じ,14年は7年の水準を42.9%上回っている。酢はほぼ上昇傾向で推移し,平成14年は7年の水準を51.9%上回っている。
また,健康保持用摂取品についてみると,平成12年まで穏やかな上昇を続けた後,13年は7年の水準を85.8%と大幅に上回った。平成14年はダイエット食品による肝障害などの健康被害が相次いだこともあり,前年に比べ低下したものの7年の水準を72.2%と上回り,依然高い水準となっている(図27)。