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家計調査平成12年平均結果の概況(詳細編)I-1.(2)
(2)通信,設備・修繕維持,保健医療サービスなどのサービス関連支出が実質増加
ア 食料は71,286円で,名目0.3%の減少,実質0.5%の増加となった。魚介類,肉類,穀類,酒類が実質減少となったものの,菓子類,乳卵類,飲料,油脂・調味料,野菜・海藻,果物,外食が実質増加となった。また,調理食品は実質で前年と同水準になった。
なお,食料は平成2年以来12年ぶりの実質増加となった。
- 菓子類………実質3.6%の増加。
- 乳卵類………実質2.3%の増加。乳製品などが増加
- 飲料………実質2.2%の増加。他の飲料などが増加
- 油脂・調味料…実質1.7%の増加。
- 野菜・海藻……実質1.0%の増加。生鮮野菜などが増加
- 魚介類………実質1.6%の減少。塩干魚介などが減少
イ 住居は20,256円で,名目1.2%の増加,実質1.7%の増加となった。家賃地代が実質減少となったものの,設備修繕・維持が大幅な実質増加となったため,全体として実質増加となった。
ウ 光熱・水道は21,014円で,名目1.7%の減少,実質0.5%の減少となった。電気代が実質増加となったものの,灯油などの「他の光熱」が大幅な実質減少となったほか,ガス代,上下水道料も実質減少となったため,全体として実質減少となった。
エ 家具・家事用品は10,512円で,名目5.7%の減少,実質2.2%の減少となった。寝具類,家事サービス,冷暖房用器具などの家庭用耐久財が大幅な実質減少となった。一方,室内装備・装飾品,家事用消耗品,家事雑貨は実質増加となった。
オ 被服及び履物は14,565円で,名目4.0%の減少,実質1.8%の減少となった。和服,生地・糸類,マフラー・スカーフなどの「他の被服」が大幅な実質減少となったほか,洋服,下着類も実質減少となった。一方,履物類,シャツ・セーター類,洗濯代などの被服関連サービスは実質増加となった。
なお,被服及び履物は平成3年以降12年連続して実質減少となっている。
カ 保健医療は11,590円で,名目0.4%の増加,実質1.6%の増加となった。保健医療用品・器具が実質減少となったものの,医薬品,医科診療代などの保健医療サービスが実質増加となったため,全体として実質増加となった。
なお,保健医療は平成11年以降4年連続して実質増加となっている。
キ 交通・通信は36,469円で,名目0.1%の増加,実質0.7%の増加となった。交通,自動車等関係費が実質減少となったものの,移動電話通信料などの通信が大幅な実質増加となったため,全体として実質増加となった。
なお,交通・通信は平成12年以降3年連続して実質増加となっている。
ク 教育は12,795円で,名目0.2%の増加,実質0.8%の減少となった。補習教育,授業料等が実質減少となった。一方,教科書・学習参考教材は実質増加となった。
ケ 教養娯楽は31,000円で,名目1.3%の減少,実質0.9%の増加となった。教養娯楽用品,パック旅行費などの教養娯楽サービスが実質減少となったものの,テレビなどの教養娯楽用耐久財,書籍・他の印刷物が大幅な実質増加となったため,全体として実質増加となった。
コ その他の消費支出は76,644円で,名目0.8%の減少となった。諸雑費が大幅な増加となったものの,こづかい,仕送り金が大幅な減少となったほか,交際費も減少となったため,全体として減少となった(図4,表2)。