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家計調査平成13年平均結果の概況(詳細編)III-1.(2)
(2)牛海綿状脳症(いわゆる狂牛病)の発生により牛肉が大幅に減少
主な肉類について1人当たりの購入数量の推移を平成7年を100とした指数でみると,牛肉は8年にO157の発生の影響もあって減少となった後も減少傾向で推移し,さらに13年は国内で牛海綿状脳症(いわゆる狂牛病,以下「BSE」という。)に感染した牛が発見された影響もあって大幅に減少した。これに対し,豚肉は増加傾向,鶏肉も平成11年以降増加傾向にあり,13年も豚肉,鶏肉ともに牛肉からの代替需要がみられ,さらに増加した(図26)。
平成13年9月10日に国内で最初のBSEに感染した牛が発見された後,11月21日に2頭目,11月30日に3頭目が発見された。これによる牛肉,豚肉及び鶏肉の消費への影響を,BSE発生前の9月3〜9日の7日間の1世帯当たりの支出金額を100とした指数でみると,BSE発生以降,10月1〜7日の週まで急激な減少となった後,10月15〜21日の週まで横ばい,その後やや上昇傾向となったが,2頭目,3頭目の発見とともに再び減少傾向となった。例年需要が多くなる年末にかけて再び上昇傾向となったものの,前年に比べると低い水準で推移している。一方,豚肉及び鶏肉は,BSEの発生以降牛肉からの代替需要もあって,前年に比べ高い水準で推移している(図27)。