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4.企業規模別にみた家計収支の動向
勤労者世帯について,世帯主の勤め先企業規模別にみると,1世帯当たり1か 月平均実収入は,1〜29人で429,263円,30〜499人で 517,042円,500人以上で642,235円となっており,前年に比べ 1〜29人は実質(-)1.0%,30〜499人は実質(-)2.0%の減少 となったのに対し,500人以上で実質(+)0.1%とわずかに増加となった。 一方,1世帯当たり1か月平均消費支出は,1〜29人で285,813円,30 〜499人で325,230円,500人以上で369,268円となっており, 前年に比べ1〜29人は実質(+)0.7%,30〜499人は実質(+)0.8 %の増加となったのに対し,500人以上で実質(-)0.6%の減少となった。
1世帯当たり実収入及び消費支出について,500人以上と比べた1〜29人 及び30〜499人の相対水準の推移をみると,1〜29人及び30〜499人 では,実収入が平成10年以降低下傾向が続いている。これに対し,消費支出は, 消費マインドの悪化もあって平成10年に1〜29人及び30〜499人の水準 が大幅に低下したが,消費マインドの回復もあって11年,12年と連続で上昇 している(図33,表22)。