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家計消費状況調査(IT関連項目)平成16年平均 結果の概況
I 概況
1 情報技術(IT)関連の機器・サービスの保有・利用状況
(1)インターネットが利用できる機器の保有状況
インターネットが利用できる機器を保有している世帯の割合は,平成16年平均で55.8%と前年の53.6%に比べて2.2ポイントの増加となっている。インターネットが利用できる機器の種類(複数回答)をみると,パソコン・ワープロが全世帯の46.9%(機器保有世帯の84.1%)と最も高く,次いで移動電話機(携帯電話・PHS)が41.9%(同75.1%)となっている。これを前年と比べると,パソコン・ワープロは1.5ポイントの増加,移動電話機(携帯電話・PHS)は2.6ポイントの増加となっている。(表1,図1)
【参考】四半期別の推移
インターネットが利用できる機器を保有している世帯の割合の推移をみると,I期(1〜3月),II期(4〜6月)ともに55.9%,III期(7〜9月)が56.6%,IV期(10〜12月)が54.9%と平成14年I期からおおむね上昇傾向で推移しているが,この1年間の動きは横ばいである。
また,利用できる機器の種類別割合をみると,いずれの四半期においてもパソコン・ワープロが最も高く,次いで,移動電話機(携帯電話・PHS)が高くなっている。(表2,図2)
(2)インターネットの利用時間が長い機器
インターネットの利用時間が最も長い機器は,パソコン・ワープロが34.5%(機器保有世帯の61.8%)と最も高く,次いで移動電話機(携帯電話・PHS)が8.0%(同14.3%)となっている。これを前年と比べると,パソコン・ワープロは2.0ポイントの増加となっているが,移動電話機(携帯電話・PHS)は0.4ポイントの減少となっている。(表3,図3)
(3)インターネットの利用頻度が高い通信手段
インターネット(i(L)モードなど電話機で直接利用するインターネットを除く。)を利用している世帯の割合は,36.1%と前年から1.3ポイントの増加となっている。その内訳を最も利用頻度の高い通信手段別にみると,xDSL回線(ADSLなど)が前年から3.3ポイント増加して15.1%(利用している世帯の41.7%)と最も高くなっており,次いでISDN回線が0.6ポイント減少して6.2%(同17.2%),アナログ電話回線が3.0ポイント減少して6.1%(同16.9%)となっている。(表4,図4)
【参考】四半期別の推移
インターネット(i(L)モードなど電話機で直接利用するインターネットを除く。)を利用している世帯の割合の推移をみると,14年I期からおおむね上昇傾向にある。
最も利用頻度の高い通信手段の推移をみると,15年I期にxDSL回線がアナログ電話回線を抜いて最も多くなって以降,その差は拡大傾向にある。(表5,図5)
2 インターネットの利用状況
(1)インターネットの用途別利用状況
最近1か月間にインターネットを利用したことのある世帯員がいる世帯の割合は,42.6%と前年の41.6%に比べて1.0ポイントの増加となっている。
用途別にその利用状況(複数回答)をみると,情報収集が全世帯の39.1%(利用者のいる世帯の91.8%)と最も高く,次いで電子メールが30.7%(同72.1%),インターネットショッピングが13.8%(同32.4%)の順となっており,すべての用途の利用が増加している。(表6,図6)
【参考】四半期別の推移
最近1か月間にインターネットを利用したことのある世帯員がいる世帯について,用途別利用状況の推移をみると,情報収集はI期(1〜3月)が39.5%,II期(4〜6月)が38.4%,III期(7〜9月)が39.6%,IV期(10〜12月)が38.8%となっており,平成14年から引き続いておおむね上昇傾向にあるが,この1年間の動きは横ばいである。次に,電子メールは,I期が31.3%,II期が30.6%,III期が31.3%,IV期が29.8%と15年とほぼ同水準で推移している。また,インターネットショッピングについては,I期が13.2%,II期が13.4%,III期が14.1%,IV期が14.4%と15年に引き続いて上昇している。(表7,図7)
(2)商品・サービスの購入のためのインターネットの利用状況
商品・サービスの購入(着信メロディのダウンロードなどは除く。)のためのインターネットの利用状況についてみると,情報収集をした世帯員がいる世帯は26.3%と前年から2.3ポイントの増加となっている。また,インターネット上で注文をした世帯員がいる世帯は全世帯の16.6%,支払いをした世帯員がいる世帯は9.1%となっており,いずれも増加している。(表8,図8)