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事業所・企業統計調査トピックス
総務省統計局では,5年ごとに「事業所・企業統計調査」を実施しています。「事業所・企業統計調査」は我が国のすべての事業所及び企業を対象として,事業の種類や従業者数等,事業所及び企業の基本的事項を調査し,行政施策のための基礎資料並びに各種統計調査実施のための事業所及び企業の名簿を得ることを目的としています。
この度,本年7月に公表した平成13年調査(2001年10月1日現在で実施)の速報結果から,女性従業者についてとりまとめました。
1 女性従業者では パート・アルバイト等が正社員数を上回る
- 非農林漁業,民営事業所の従業者数を従業上の地位別にみると,「個人業主」,「有給役員」及び「正社員・正職員」は女性が約3割である。
- 5年前と比べると,男女共,パート・アルバイトなどの「正社員・正職員以外」の常用雇用者が大きく増加,女性は「正社員・正職員」を上回った。
2 「保育所」,「幼稚園」,「生命保険業」では女性従業者が8割以上を占める
- 2001年10月1日現在の従業者10万人以上の154業種(産業小分類)についてみると,全事業者に占める女性従業者の割合が5割を超えているのは,48業種である。
- 「保育所」,「幼稚園」,「生命保険業」では女性が8割を超えている。
- 5年前に女性の割合が82.2%を占めていた「労働者派遣業」では,男性従業者の増加率が女性の増加率を大幅に上回ったため,女性の割合は13.7ポイント低下した。
注)2001年の従業者数が10万人以上で,女性の割合が高い上位20産業(小分類)
*1 看護業,派出看護師業,介護老人保健施設等
*2 社会福祉協議会,共同作業所(身体障害者・知的障害者施設のものを除く)等
*3 かばん・ハンドバック・洋品雑貨・傘小売業等
*4 囲碁教室,工芸教室,カルチャー教室等
3 5年前より,女性の割合が拡大した業種は半数弱
- 2001年10月1日現在の従業者10万人以上の154業種(産業小分類)のうち,全従業者に占める女性従業者の割合が5年前より拡大したのは71業種と,半数弱である。
- 5年間で女性の割合が最も大きく拡大したのは,結婚相談業,ペットの美容業等の「他に分類されない生活関連サービス業」で25.3ポイント上昇,次が携帯電話小売業(通信会社からの委託のもの)等の「電気通信に付帯するサービス業」で8.9ポイント上昇となっている。
注)2001年の従業者数が10万人以上で,女性の割合が5年前より拡大したもの。
ポイント差の大きい上位20産業(小分類)
*1 結婚相談業,ペットの美容業,便利屋,易占業等
*2 社会福祉協議会,共同作業所(身体障害者・知的障害者施設のものを除く)等
*3 ディスプレイ業,産業用設備洗浄業,看板書き業,商品展示所等
*4 看護業,派出看護師業,介護老人保健施設等
4 女性個人業主の割合が高い「個人教授所」
- 2001年10月1日現在,個人業主5千人以上の108業種(産業小分類)についてみると,女性個人業主の割合が50%を上回っているのは,15業種である。
- 女性個人業主の割合が高い上位20業種は産業大分類の「卸売・小売業,飲食店」と「サービス業」に属する業種に集中している。(各10業種)
- 女性個人業主の割合が高い上位10業種のうち半数に当たる5業種が「個人教授所」である。
注)2001年の個人業主数が5千人以上で,女性の割合が高い上位20産業(小分類)
*1 囲碁教室,工芸教室,カルチャー教室等
*2 かばん・ハンドバック・洋品雑貨・傘小売業等
*3 結婚相談業,ペットの美容業,便利屋,易占業等
*4 宝石・美術品小売業,ペットショップ等
*5 牛乳スタンド,茶小売業等