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I-1 概況
事業所数は5年前に比べ5.5%の減少,従業者数は4.2%の減少
事業所・企業統計調査による平成13年10月1日現在の我が国の総事業所数は 649万1千事業所となっている。このうち,事業内容等が不詳の事業所を除くと, 事業所数は635万事業所,従業者数は6015万8千人となっている。
(注) 事業内容等が不詳の事業所については,今回調査から集計対象とした。以下では,事業内容等が不詳の 事業所を除いて記述する。
平成8年と比べると,事業所数は36万7千事業所(5.5%)の減,従業者数は 262万3千人(4.2%)の減と共に減少した。
昭和47年以降の事業所数の推移をみると,昭和50年〜53年が年率2.6%増,53 年〜56年が同2.3%増と2%を超える増加率で推移していたが,その後増加率は 低下し,平成3年〜8年では0.1%減と初めて減少に転じた。平成8年〜13年で は,1.1%減と減少幅が拡大している。
昭和47年以降の従業者数の推移をみると,昭和50年〜53年が年率2.0%増,53 年〜56年が2.4%増,61年〜平成3年が2.0%増と,昭和56年〜61年の1.1%増と 増加率が低下した時期を除いて2%程度の増加が続いた。平成3年〜8年には 0.9%増と増加率が低下し,8年〜13年では0.8%減と初めての減少となった。
表I-1-1 事業所数及び従業者数の推移(昭和47年〜平成13年)
図I-1 事業所数及び従業者数の推移(昭和47年〜平成13年)
1事業所当たりの従業者数は増加
1事業所当たりの従業者数の推移をみると,昭和56年以降,平成8年までは従業者数の伸びが事業所数の伸びを上回っていることから増加傾向を示していた。平成13年は8年と比べると,事業所数,従業者数共に減少したが,事業所数の減少率が従業者数の減少率を上回っていることから,1事業所当たりの従業者数は平成8年の9.3人から9.5人へと0.2人増加した。
男女共に従業者数は減少,女性従業者の割合は引き続き拡大
従業者数を男女別にみると,男性が3488万2千人(全体の58.0%),女性が2527万6千人(同42.0%)となっており,平成8年に比べ男性が5.8%減,女性が1.8%減と共に減少している。従業者総数に占める女性の割合は,男性従業者の減少率が女性を上回ったため,1ポイントの拡大となった。
表I-1-2 男女別従業者数(平成3年〜13年)